多変量解析 統計学・QC

「なんのためにやる?」がわかる!多変量解析の目的と種類

📘 多変量解析とは?

日々の生活やビジネスの中で、私たちは「たくさんの情報」に囲まれています。
たとえば人のデータを見ても、「年齢」「身長」「体重」「血圧」「運動習慣」など、ひとつの物事にもいろんな側面(変数)がありますよね。

こうした「たくさんの変数があるデータ」をただ眺めているだけでは、本当に重要な特徴や隠れた関係性は見えてきません。

そこで活躍するのが 「多変量解析」 という考え方です。

多変量解析の目的は、主に次の3つに分類できますが、ここでは具体例やたとえを交えて詳しく解説します。

① データの構造をつかむ(パターンを見つける)

🧠 例:たくさんのテスト科目の点数から「学力タイプ」を見つけたい

  • 英語、数学、理科、社会…などの点数があったとき、それぞれの点数をバラバラに見るのは大変です。
  • そこで、「この人は文系っぽい」「理系に強い」など、共通のパターンを見つけて少ない軸で要約します。

🧰 使う手法:

  • 主成分分析(多い変数を少ない「軸」にまとめる)
  • 因子分析(見えない“性格”のような要因を推定する)

🍱 イメージ例:

ごちゃごちゃしたお弁当の中から、「和風系」「洋風系」みたいなざっくりした分類を見つけるようなものです。

② グループに分ける(分類・セグメント化)

👥 例:お客様の購買データから「タイプ別の客層」を分けたい

  • ある人はお菓子をよく買う、別の人はお酒を中心に買う。
  • こういう情報をもとに、「この人たちは似ている!」とグループ分けができるとマーケティングに使えます。

🧰 使う手法:

  • クラスター分析(似た者同士でグループ化)
  • 判別分析(分類ルールの作成)

🍱 イメージ例:

コンビニのお客さんを「学生っぽい」「サラリーマンぽい」「主婦っぽい」などに分けて商品配置を考えるようなイメージです。

③ 予測する(未来を見通す)

🔮 例:生活習慣から「将来の病気リスク」を予測したい

  • 年齢、体重、血圧、運動習慣などのデータを使って「この人は高血圧になりやすいかも?」と予測できます。

🧰 使う手法:

  • 重回帰分析(複数の変数から結果を予測)
  • 判別分析(AかBかに分類)

🍱 イメージ例:

天気予報のように、過去のデータをもとに「明日は雨が降るかな?」と予測する感覚です。

🧭 まとめると・・・

目的何がしたい?たとえ代表的な手法
構造をつかむ多すぎる情報を整理したいごちゃごちゃの荷物を「3つのカバン」に分ける主成分分析・因子分析
分ける似た者同士をまとめたいコンビニ客を「学生」「サラリーマン」に分類クラスター分析・判別分析
予測する入力から結果を知りたい生活習慣から病気を予測、気温から明日の天気を予測重回帰分析・判別分析

このように、「構造を知る・分ける・予測する」という3つの目的を頭に入れておくと、多変量解析の活用方法がイメージしやすくなります。

🧩 代表的な多変量解析の種類

ここでよく使われる手法をざっくり紹介します。

手法名何をする?例えると…
主成分分析多すぎる変数を要約する散らかった荷物を「大」「中」「小」にまとめる感じ
クラスター分析データをグループ分けする動物を「草食」「肉食」で分ける感じ
重回帰分析いろんな変数から結果を予測する天気・湿度・気圧から「雨が降る確率」を予測する感じ
判別分析データを分類するルールを作る犯人かどうかを決める推理のようなもの
因子分析背景にある見えない要因を探るテストの点数の裏にある「やる気」「理解度」などを探す感じ

✏️ まとめ

  • 多変量解析は「いろんな変数をまとめて分析する」方法!
  • 情報が多い現代では必須のスキル
  • データの特徴をつかむ、分ける、予測する…いろんな目的で使える!

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