日常統計学

【日常統計学】運命の人に出会うには「3人」振る必要がある?数学的に正しい恋人の選び方

こんにちは、シラスです。

突然ですが、あなたはこれまでの人生で「何人」とお付き合いしてきましたか?

そして、これから結婚相手を決めるまでに、あと何人と付き合うべきだと思いますか?

「もっといい人が現れるかも…」と思って別れたら、次の人は最悪だった。
「あの時、あの人と結婚しておけばよかった…」と後悔する。

こんな「婚活の沼」にハマらないための、数学的な最適解が存在することをご存知でしょうか。

今日は、統計学の有名な理論「秘書問題(最適停止理論)」を使って、運命の人に出会う確率を最大化する方法を解説します。

結論から言うと、その魔法の数字は「37%」です。

1. 運命の人を見逃さないルール

もしあなたが、人生で合計10人の異性と付き合うチャンスがあるとします。
その中で「No.1」の人と結婚するためには、どうすればいいでしょうか?

  • 1人目で決める?
    → さすがに早すぎる。「もっといい人がいるかも」というリスクが高い。
  • 10人目まで待つ?
    → 遅すぎる。もし9人目が最高だったとしても、もう手遅れ(別れた後)です。

数学者が計算した結果、最も確率が高い戦略はこうなりました。

💘 37%の法則

① 最初の 37% の人とは、絶対に結婚しない。
(どんなに良い人でも「基準作り」のためのサンプルとして別れる)

② その後に出会った人で、
「今までの全員より良かった最初の人」
を選んで、即決する。

これが、数学的に証明された「後悔しない選び方」です。

2. 具体的には「3人」見送れ!

「人生で10人と付き合う」というのは少し多いかもしれません。
もう少し現実的に、「婚活で10人の候補者と会う」場合で考えてみましょう。

$10 \text{人} \times 37\% = 3.7 \text{人}$ です。
つまり、こういうことです。

【実践アクションプラン】

  1. 最初の3人とは、どんなに素敵でも結婚しない。(心を鬼にして比較基準にする)
  2. 4人目以降で、「さっきの3人よりもイイ!」と思える人が現れたら、迷わずその人に決める。
  3. それ以降の人(5人目〜10人目)は見ないで終了する。

もし4人目が微妙ならスルー。5人目が「最初の3人よりマシ」ならそこで決定です。

「最初の3人が全員ハズレで、基準が低くなりすぎたらどうするの?」
「最高の人が最後に残っていたらどうするの?」

もちろんリスクはあります。
しかし、闇雲に選んだり、高望みしすぎて売れ残ったりするよりは、この方法が「一番確率が高い(勝率約40%)」のです。

3. 若いうちの失恋は「データ収集」だ

この理論が教えてくれる、もう一つの大切な教訓があります。

「若い頃の恋愛は、失敗しても無駄ではない」

最初の37%(例えば20代前半までの恋愛)は、数学的には「サンプル収集期間」です。
別れた恋人は、あなたに「自分にとって何が大切か(基準)」を教えてくれた貴重なデータなのです。

だから、過去の失恋を悔やむ必要はありません。
そのデータがあるからこそ、次の「運命の人」に出会った瞬間、迷わず「この人だ!」と気づけるのですから。

まとめ

37%の法則: 全体の3分の1強は「見るだけ」の期間にする。
基準を作る: 最初の数人(3人程度)と比較して、それを超えたら決める。
過去はデータ: 別れた経験が、次の判断の精度を上げる。

「運命の赤い糸」を信じるのもロマンチックですが、時には「確率の数字」を信じてみるのも悪くありません。

もし今、あなたが「この人でいいのかな?」と迷っているなら、胸に手を当てて聞いてみてください。
「この人は、過去のデータ(元恋人たち)を超えているか?」と。

Yesなら、それが数学的な「運命の人」です。

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