QC検定 実践編

【QC検定1級】方針の展開とすり合わせ|トップの方針を現場に落とし込む

😣 こんな悩みはありませんか?
  • 「方針展開」と「すり合わせ」の違いがわからない
  • 「キャッチボール」って具体的に何をするの?
  • 上位方針と下位方針の関係がイメージできない
  • 目標と方策の違いが曖昧でモヤモヤする
✅ この記事でわかること
  • 方針展開の仕組みを「滝」のイメージで完全理解
  • すり合わせ(キャッチボール)の具体的なやり方
  • 目標と方策の違いを「ゴール」と「道順」で整理
  • QC検定1級で問われるポイントを総まとめ

「社長が決めた方針を、現場までどうやって届けるの?」

これが方針の展開です。でも、ただ上から下に流すだけではうまくいきません。現場の声を聞いて調整する「すり合わせ」が必要なのです。

この記事では、方針展開とすり合わせの仕組みを、「滝」と「キャッチボール」というイメージで徹底解説します。一度理解すれば、QC検定1級の問題も怖くありません。

方針展開とは?|滝のように上から下へ流す

方針展開の基本イメージ

方針展開とは、トップ(社長)が決めた方針を、部長→課長→現場へと段階的に落とし込んでいくことです。

イメージは「滝」です。山の頂上(社長)から流れ出た水が、途中の岩(部長・課長)を経由しながら、麓(現場)まで届きます。

💡 ポイント
方針展開 = 上位方針を、下位の部門・階層に具体化して落とし込むこと

上位方針と下位方針の関係

滝の水が途中で枝分かれするように、方針も階層ごとに具体化されていきます。

階層方針の例抽象度
社長(トップ)「品質No.1企業になる」抽象的
部長「製造部の不良率を1%以下にする」
課長「A工程の不良率を0.5%以下にする」
現場リーダー「設備点検を毎日実施する」具体的

上から下に行くほど、方針はより具体的になります。これが「展開」の本質です。

🎯 試験ポイント
上位方針の「目標」が、下位方針の「方策」になることがある。これを「目標と方策の連鎖」と呼ぶ。

すり合わせ(キャッチボール)とは?|双方向のコミュニケーション

一方通行では失敗する

方針を「滝」のように上から流すだけでは、実はうまくいきません。なぜなら、現場の実情を無視した目標になりがちだからです。

たとえば、社長が「不良率0.1%にしろ!」と言っても、現場からすれば「今の設備じゃ無理です…」となることがあります。

⚠️ よくある失敗
トップダウンの一方通行 → 現場がついてこない → 目標未達成

キャッチボールで調整する

そこで必要なのが「すり合わせ」です。別名「キャッチボール」とも呼ばれます。

野球のキャッチボールをイメージしてください。ボール(方針)を投げたら、相手から投げ返してもらう。この往復のやりとりが大切なのです。

🔄 キャッチボールの流れ

①上司→部下:「この目標でどうだろう?」
②部下→上司:「この方策なら達成できます」または「この目標は厳しいです」
③調整:目標や方策を修正して合意
④決定:両者が納得した状態で確定

すり合わせで確認する3つのこと

キャッチボールでは、以下の3点を確認・調整します。

確認項目内容
目標の妥当性達成可能か?高すぎ・低すぎではないか?不良率1%→0.8%に修正
方策の実現性その方法で本当に達成できるか?教育だけでなく設備投資も必要
資源の確保人・モノ・金・時間は足りるか?追加人員2名を配置

目標と方策の違い|「ゴール」と「道順」

目標=どこを目指すか(ゴール)

目標とは、「何を」「いつまでに」「どのレベルまで」達成するかを示したものです。

カーナビで言えば「目的地」です。「東京駅に17時までに着く」というのが目標にあたります。

📐 目標の3要素
①何を(管理項目):不良率
②どのレベルまで(目標値):1%以下
③いつまでに(期限):今年度末まで

方策=どうやって達成するか(道順)

方策とは、目標を達成するための具体的な手段・方法です。

カーナビで言えば「ルート」です。「高速道路を使う」「一般道で行く」など、目的地に着くための道順を決めます。

項目目標方策
意味どこを目指すかどうやって達成するか
例え目的地(東京駅)ルート(高速道路)
品質管理の例不良率1%以下検査強化、教育実施

目標と方策の連鎖|上の方策が下の目標になる

方針展開で重要なのは、「上位の方策が、下位の目標になる」という連鎖関係です。

📊 目標と方策の連鎖(例)

【部長レベル】
 目標:不良率1%以下
 方策:検査体制の強化

【課長レベル】
 目標:検査体制の強化(←上の方策がそのまま目標に)
 方策:検査員を2名増員、検査マニュアル改訂

このように、上位の「方策」が下位の「目標」となり、さらにその達成方法を具体化していきます。これが方針展開の本質です。

🎯 試験ポイント
「上位の方策=下位の目標」という関係を問う問題が頻出。階層間のつながりを理解しておくこと。

方針展開表の作り方|見える化のツール

方針展開表とは?

方針展開を「見える化」するためのツールが方針展開表です。誰が、何を、どうやって達成するかを一覧にまとめます。

以下は方針展開表のシンプルな例です。

部門目標方策管理項目担当
製造部不良率1%以下設備点検の強化月次不良率山田課長
品質管理部クレーム件数50%削減出荷検査の厳格化月次クレーム件数佐藤課長
営業部顧客満足度90%以上アフターフォロー強化四半期満足度調査鈴木課長

方針展開表の5つの項目

方針展開表には、以下の項目を含めるのが一般的です。

項目内容
部門・担当誰が責任を持つか
目標何を達成するか(数値目標)
方策どうやって達成するか
管理項目進捗を測る指標
期限いつまでに達成するか

QC検定1級で問われるポイント|まとめ

試験で狙われる5つのポイント

方針展開とすり合わせに関して、QC検定1級で特に問われやすいポイントを整理します。

No.ポイント覚え方
1方針展開は上から下への「具体化」滝のイメージ
2すり合わせは「双方向」のコミュニケーションキャッチボール
3上位の「方策」=下位の「目標」目標と方策の連鎖
4目標は「何を・どのレベルまで・いつまでに」目的地(カーナビ)
5方策は目標達成の「手段・方法」ルート(カーナビ)

この記事のまとめ

📝 3行でまとめると…
  • 方針展開=トップの方針を段階的に具体化して現場に落とし込む(滝のイメージ)
  • すり合わせ=上司と部下が双方向で調整する(キャッチボール)
  • 目標と方策=「どこを目指すか」と「どうやって達成するか」の違いを明確に

方針管理の成功は、「展開」と「すり合わせ」のバランスにかかっています。一方通行ではなく、現場の声を反映した方針を作ることで、全員が同じ方向を向いて進めるのです。

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