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電験三種の過去問は公開されている?入手方法・著作権の注意点を徹底解説

1. はじめに|「過去問攻略=合格目前」の理由

電験三種の合格者が口をそろえて言うのが

「過去問さえ徹底的に攻略できれば、合格は目前」

実際、試験問題の6~7割は 過去問の焼き直し類題 と言われます。
しかし、「過去問を手に入れたいけど公式サイトに PDF がない」「ネットにあるものを使っても大丈夫?」という疑問も多いはず。本記事では

  1. 過去問はどこまで公開されているのか

  2. 正規ルートでの入手方法

  3. 出版社 PDF・YouTube 解説の著作権リスク

を網羅的に解説し、安心して“過去問主義”に突き進む方法を提示します。


2. 公式過去問の公開範囲と限界

試験区分 過去問の公開状況 備考
筆記試験(~2021) 問題冊子を郵送販売
(コピー・転売不可)
電気技術者試験センターが 3~5 年分を冊子頒布
CBT 試験(2022~) 全文公開なし センターサイトに「代表問題」サンプルのみ
解答・解説 公開なし 正答番号のみ。解説は市販書籍へ

要点

  • 2022 年から CBT 化したことで、センターは 全 PDF 公開をしていない

  • 旧筆記時代の問題冊子も、著作権はセンターが保有。無断アップロードは違法


3. 過去問を合法かつ効率的に入手する3ルート

ルート 入手方法 コスト メリット
① 公式冊子購入 試験センターに郵送申込 問題集1冊 2,000円前後 著作権クリア/正確さ◎
② 市販の過去問集 オーム社・TAC出版など 2,500~3,500円 解説付き+分野別編集
③ 予備校 PDF & CBT 模試 購入者限定DL 講座費用~ CBT画面準拠/新傾向あり

結論

  • まず市販集で 10 年分の“解説付き”を揃える

  • 最新 CBT 類題は予備校模試で補完

  • 公式冊子は「原典検証」用に 1~2 冊あれば十分


4. 無料サイト・SNS での過去問利用は要注意

リスク 具体例 可能な対策
著作権侵害 PDF を丸ごと転載しているブログ 閲覧するだけなら罪に問われにくいが DL・再配布は違法
誤答・誤植 個人ブログの自己解答 必ず公式解答番号と照合
CBT 改変 レイアウト改変で設問文が欠落 正規テキストで検証

センターは過去問転載を厳格に取り締まり、違反サイトには削除要請を行っています。信頼できる出版社・講座以外からの PDF 共有は避けるのが安全です。


5. 過去問を“最短武器”に変える3ステップ

  1. 10 年分を“紙+書き込み”で1周

    • 最初は解けなくても、解説に徹底マーカー。

  2. 分野別に切り出し 2周目で時短

    • 理論:直流 → 交流 → ベクトル の順で連鎖学習。

  3. CBT 模試で画面操作×時間配分を最適化

    • フラグ機能 → 得意問題に先着 → 正答率アップ。

TIP:1周目で 解説を写経 すると理解が 1.5 倍速に。


6. 著作権ルールを破るとどうなる?

  • 複製・配布:10 年以下の懲役または 1,000 万円以下の罰金(著作権法 119 条)

  • 私的利用コピー:自分の学習用途なら可。ただし 友人へ配布 はアウト。

  • 引用:ブログ等で問題文を掲載する際は、範囲を最小限にし「引用」であることを明示。


7. まとめ|合法×高効率で“過去問主義”を極めよう

  1. 過去問は合格に必須のアイテム――攻略できれば合格は目前。

  2. 公開は限定的でも、公式冊子+市販集で十分網羅できる。

  3. 著作権を守る=安心して勉強に集中できる

過去問を「最短の武器」に変える準備は整いました。
さっそく市販の最新版を手に入れ、今日から“10 年分 1 周目” をスタートしましょう。

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