目次
ゆっくり眠れていますか？
夜ベッドに入っても頭がさえて眠れない。
寝ついても何度も目が覚め、朝までにぐったり。
「心も体も繊細で、刺激にすぐ反応してしまう」——そんな自分を責めていませんか。
深呼吸、ストレッチ、温かい飲み物……。
あらゆるケアを試してみても、横になるとまた鼓動が速くなる。
そこで一つの手段として 加重ブランケット（Weighted Blanket／重み毛布）があります。
薬でもサプリでもなく、ただ“乗せるだけ”。
それで本当に自律神経が落ち着くのか？ どんな重さを選べばいいのか？
疑問を全部まとめて、失敗しない７枚を厳選しました。
1 加重ブランケットは「深部圧刺激」のセルフケア
- 深部圧刺激（Deep Pressure Stimulation／DPS）とは？
やさしい圧力を体表にかけると、脳内でセロトニン・ドーパミンが分泌されることが分かっています（出典元：https://www.nature.com/articles/nn.2805）。
赤ちゃんの“おくるみ”や、歯科の診察台で上半身に掛けられる重いエプロンと同じ原理です。 - 不眠への効果は臨床試験でも確認
スウェーデンで成人120名を対象に行われた無作為比較試験では、４週間の使用で不眠症指数が有意に改善しました（出典元：https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32536366/）。 - 自律神経（心拍・血圧）が穏やかに
別の小規模研究では、深部圧を受けている間は心拍数と血圧がわずかに低下し、リラックス状態に近づくことが報告されています（出典元：https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8869092/）。
どんな人にフィットしやすい？
- マッサージやハグが好きで「圧迫感があるほうが落ち着く」タイプ
- 眠りが浅く、朝起きても疲れが残りやすい人
- 頭の中で考え事が止まらず、布団に入ると不安が増えてしまう人
2 加重ブランケットで得られる６つのメリット
寝つきが早くなる
やさしい重みの刺激（深部圧刺激）が脳をリラックス状態に切り替え、ベッドに入ってから眠りに落ちるまでの時間が短くなりやすいことが報告されています（出典元：https://www.nature.com/articles/nn.2805）。
夜中に目が覚めにくい
体がほどよく固定されるため寝返りが穏やかになり、睡眠が細切れになるのを防ぎます。スウェーデンの臨床試験では、中途覚醒回数が減り不眠指数も改善しました（出典元：https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32536366/）。
不安やイライラをやわらげる
重さは軽いハグに似た感覚を生み、セロトニンが増えてストレスホルモン（コルチゾール）が抑えられると考えられています（出典元：https://www.healthline.com/health/anxiety/do-weighted-blankets-work）。
ADHD の集中サポート
外部刺激に敏感な脳へ心地よい圧が加わることで“落ち着きスイッチ”が入り、そわそわ感が和らぎます。宿題や読書の際、膝に掛けるだけで集中しやすいという報告もあります（出典元：https://psychcentral.com/adhd/weighted-blanket-adhd）。
朝の目覚めがスッキリする
深い眠り（ノンレム睡眠）が長くなりやすいため、起床時のだるさや頭のモヤモヤ感が軽減しやすいといわれています（出典元：https://www.sleepfoundation.org/best-weighted-blankets/weighted-blanket-benefits）。
“ぎゅっと抱きしめられる”安心感
「誰かに包まれている」ような感覚が孤独感や緊張をやわらげ、心拍数を落ち着かせるという研究データがあります（出典元：https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9943603/）。
3 失敗しない選び方５か条
- 重さ＝体重の７〜12％が目安
体重60kgなら5.5〜7.5kg。感じ方は人それぞれなのでまずは安いものでお試しを。 - 季節で素材を変える
夏は竹レーヨンやナイロン冷感、冬はミンキーフリース。 - 洗濯できるか必ずチェック
全体丸洗い or カバー分離式のどちらかを選ぶ。 - 返品保証があると安心
最低２週間、できれば30日〜100日間のトライアルがベター。 - 枕の高さも見直す
肩に重さが偏らないよう、低めの枕に替えると寝姿勢が安定。
4 Amazon・楽天で買えるおすすめ3選
1．YnM ウェイトブランケット（著者の“推し” No.1）
加重ブランケットの代名詞ともいえるロングセラー。星4.1／レビュー３万件超と世界的に愛用者が多く、日本の Amazon でも5千円台から買えますAmazon。
- 価格とサイズが豊富：4.5 kg～11 kgまで細かく選べる。
- ビーズが静か：極小ガラスビーズを 10 cm 格子で縫い留め、片寄りにくい。
- 肌ざわりを選べる：コットン標準モデルに加え、竹レーヨン冷感カバーやミンキーフリースの専用カバーも揃う。
- レビューの中身が濃い：「寝返りで起きなくなった」「子どもの ADHD の宿題中に膝掛けにすると集中が続く」など具体的な体験談が多数。
迷ったらまずこれ。返品保証はないものの、価格・性能・実績で頭ひとつ抜けています。
2．ハグラビ COOL ウェイトブランケット
「夏でも蒸れないこと」を最優先するなら竹レーヨン 100 ％のハグラビ COOL モデルがおすすめ。接触冷感でコットンの２倍の吸湿放湿性をうたいますAmazon。
- ひんやり感が長続き：寝返りを打つたびに熱が逃げるのでクーラーを弱めに設定できる。
- 安心の日本語レビュー：「エアコン27℃＋このブランケットが快適」という声が複数Amazon。
- 4.5 kg～9 kgまで：軽めの 4.5 kg は女性や細身の人でも扱いやすい。
冷房が苦手だけど重みはほしい……という繊細さんにピッタリです。
3．ニトリ「重い毛布（Nグリップ）」
実店舗で試せる安心感を重視するならニトリの“重い毛布”シリーズ。５ kg・７ kgの２種類があり、カバーが絡まずズレにくい独自のＮグリップ仕様。家庭の洗濯機で丸洗いできるほか、替えカバーもニトリで手軽に入手できるためメンテナンスも簡単です。レビューには「包まれている感覚が心地よくて朝までぐっすり」「肩こりが減った気がする」といった声が多く、価格は6千円前後と手頃。
まとめ
- 万能型で迷わない → YnM
- 夏でも快適 → ハグラビ COOL
- ふわふわ重みで冬に強い → Bare Home Minky
- 試用期間重視 → Emma Hug
いずれも体重の約10％を目安に、まずは１週間“重みのハグ”を体験してみてください。
※価格は執筆時点の税込目安。リンク先で最新情報を確認してください。
5 ７日間お試しプラン（実践ガイド）
| 日 | やること | 目標 |
|---|---|---|
| 1 | 昼間に20分ソファで羽織る | 重さに慣れる |
| 2 | 寝る30分前に脚だけ覆う | 血行の違和感チェック |
| 3 | 就寝〜夜中2時まで使う | 寝付きをメモ |
| 4 | 一晩通して使用 | 起床時のスッキリ度メモ |
| 5 | 枕を低めに調整 | 肩・首こりの有無確認 |
| 6 | カバーを洗濯→乾燥テスト | お手入れの手間を把握 |
| 7 | 使用前後の心拍数を比べる | スマートウォッチが便利 |
７日使って「重すぎる」と感じたら返品保証を利用し、ワンランク軽いモデルに変更するのがコツです。
6 実際に使った人の感想
- Reddit〈r/insomnia〉：「夜中の覚醒が２→０回になった」
- Amazon.comレビュー：「ADHDの息子が宿題に集中できるようになった」
- HSPフォーラム：「布団に入った瞬間“守られている”感覚で心拍がゆっくりになる」
海外ではメンタルケアの一環として心理士がすすめるケースも増えています（出典元：https://www.health.com/weighted-blanket-benefits-8559909）。
7 よくある疑問
Q. 夏でも暑くない？
A. 接触冷感生地＋エアコン27℃設定で快適。竹レーヨンは吸湿性が綿の２倍と言われています。
Q. 洗えないと不衛生？
A. カバー分離式なら週１回洗濯、丸洗いタイプは月１回。ビーズは無機ガラスなのでダニが繁殖しにくい利点も。
Q. 子どもや高齢者は？
A. 体重10％ルールが基本。12歳以下・筋力が弱い方は医師に相談し、必ず自分でブランケットを外せる重さに。
8 まとめ──「重み」は新しい深呼吸
- 深部圧刺激はハグやおくるみに似た安心感を作り、自律神経をゆっくり整える。
- 体重の10％前後、夏は冷感・冬はふわふわ素材で一年中使える。
- まずは返品保証付きモデルで１週間。合わなければ交換か軽量モデルへ。
眠れない夜は、自分を責めるより“重みで包む”ほうがずっとやさしい方法です。
今日の夜、ライトを少し落として、加重ブランケットにそっと身を任せてみませんか。
