はじめに
「こんなのが2万3千円!? しかも枕とセットで“トゲトゲ”に寝るって正気か…」
正直、購入ボタンを押す指は震えました。値段は決してかわいくない。でも、肩こりと寝つきの悪さに悩む身としては、口コミの “痛いけど整う” という魔力に抗えなかったのです。
本記事では、最上位モデル〈アドバンス〉を直肌で試し続けた7日間を、痛みもポカポカ感も赤裸々にまとめます。
シャクティマットって何という方は以下の記事で解説しています。
開封と第一印象
段ボールを開けると、ネイビーの布地に無数の白いディスク。近くで見ると先端はしっかり尖っています。突起は約4000本。指で軽く押しただけで「うっ」と声が漏れるほどチクチク。見るだけで強刺激とわかります。

初めて使ってみた
0〜1分
「拷問器具」のレビューは誇張じゃありません。背中全体が小さな針に刺される感覚で、使い方が合ってるのか不安になる。
1〜7分
痛みに耐えながら深呼吸すると、筋肉のこわばりが少しゆるむのが分かります。血の巡りが急に加速して背中がジリジリ熱くなり、不思議と痛みが鋭さから鈍さに変化。
7〜15分
体幹がポカポカし始め、重かった肩がフワッと落ちる感覚。痛みより温かさが勝り、目を閉じる余裕が出てきました。
15分以降
呼吸がゆっくりになり、まぶたが重い。突起は確かに当たっているのに“痛い”と認識していない――まるでランナーズハイのようなぼんやりした心地よさ。
終了直後
背中だけでなく手足の先まで温かく、血がめぐるポンプが強化されたような爽快感。立ち上がっても芯がホカホカ残り、軽くストレッチをした後は湯上がりのように眠気が押し寄せました。
2回目以降の変化
- 痛みのピークが短い
3日目には直肌でも1分ほどで“チクチク”が“ジワジワ”へ切り替わる。 - 温まりが早い
4日目からは5分で背中全体が発熱する感覚。深呼吸しやすく胸郭が広がる。 - ポカポカが長持ち
8分乗っただけで、終了後30分ほど背中から脚まで温かさが続く。
睡眠への影響(暫定)
- 寝つきが早い
いつもは布団で15〜20分スマホを眺めていたのが、マット後は5分で記憶が途切れがち。 - 夜中に起きにくい
週2〜3回はトイレで目覚めていたのに、この7日間は1回のみ。 - 深睡眠時間が微増
スマートウォッチの深睡眠率が平均17%→20%に伸びた(まだデータ不足なので観察継続)。
メリットとデメリット
メリット
- 血行爆上がり:背面全体が同時に温まるので湯たんぽより即効。
- マインドフルネス効果:痛み→温かさの転換に意識が集中し、雑念がリセット。
- 眠気スイッチ:10分後のぽわーんとした脱力感が就寝儀式にぴったり。
デメリット
- 本気で痛い:初回に直肌で挑むと悲鳴レベル。薄手のTシャツから慣らすべき。
- 跡が残る:小さな赤い点々が30分程度は残る。肌の弱い人は注意。
- 床が硬いと拷問度UP:フローリング直置きはNG。布団やヨガマット必須。
- 値段が高い:マット+枕セットで23,000円。正直、勇気のいる投資額。
初心者へのアドバイス
- 段階的に直肌へ:Tシャツ→薄手タオル→直肌 の三段階で慣らすと挫折しない。
- 時間は10分で十分:リラックスホルモンは5〜10分でピークという報告も(出典元:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23182016/)。
- 呼吸を数える:4秒吸って6秒吐くペースで痛みの転換が早くなる。
- 終了後は水分補給:血行が一気に上がるので常温の水を一杯。
まとめ
2万3千円という価格は確かに高い。けれど「布団で15分ゴロゴロ→寝不足→翌日カフェイン漬け」というループが途切れるなら、コスパは意外と悪くないと感じています。
痛い5分を越えて温かさと眠気に包まれる10分目――このギャップを体験すると、マットを広げる手が自然と伸びる不思議。今後は1か月ほど続け、睡眠データと首肩のコリがどう変わるかを追記していく予定です。
「興味はあるけど痛みが怖い」という方は、まずタオル越し1分から。呼吸とともにチクチクがじんわりに変わる瞬間を、ぜひ味わってみてください。