理論科目の解説

【電験三種】オペアンプの基礎を完全攻略|反転・非反転増幅回路の計算が5分で解けるようになる実践ガイド

⚡ こんな悩みを抱えていませんか?

  • ✅ オペアンプの問題が出ると、手が止まってしまう...
  • ✅ 「理想オペアンプ」「バーチャルショート」って何?
  • ✅ 反転・非反転増幅回路の計算式が覚えられない
  • ✅ 参考書の説明が難しすぎて理解できない

電験三種の「電子回路」分野で頻出するオペアンプ。一見すると難しそうですが、実は試験に出る範囲はかなり限定的なんです。

この記事では、電験三種の合格に必要な知識だけに絞って、オペアンプの基礎を徹底解説します。理論の深掘りは最小限に、「問題が解ける」ことを最優先にした実践的な内容です。

📖 この記事を読むとわかること

  • 理想オペアンプの2つの重要な条件(試験に出る!)
  • バーチャルショートの原理とその使い方
  • 反転増幅回路の計算方法(公式の覚え方付き)
  • 非反転増幅回路の計算方法(公式の覚え方付き)
  • 実際の試験問題での解き方のコツ

この記事を読み終える頃には、オペアンプの問題を見ても「あ、これ解ける!」と思えるようになっているはずです。それでは、一緒に学んでいきましょう!💡

🔄 反転増幅回路の完全攻略

📐 反転増幅回路の構成

反転増幅回路は、入力信号の極性を反転させて増幅する回路です。つまり、入力がプラスなら出力はマイナス、入力がマイナスなら出力はプラスになります。

🔌 回路の特徴
• 入力信号は−端子(反転入力)に接続
• +端子は接地(GND)に接続
• 入力抵抗Rinと帰還抵抗Rfを使用

🧮 電圧増幅度の公式

反転増幅回路の電圧増幅度
Av = −Rf / Rin

覚え方のコツ:反転は"帰還÷入力"でマイナス

📝 公式の導出(理解を深める)

計算の流れを一緒に見ていきましょう。試験では導出過程は不要ですが、理解しておくと応用問題にも対応できます。

ステップ1: バーチャルショートを適用
+端子は接地されているので V+ = 0V
バーチャルショートより V = V+ = 0V

ステップ2: 入力抵抗Rinに流れる電流
Iin = (Vin − V) / Rin = Vin / Rin

ステップ3: 帰還抵抗Rfに流れる電流
オペアンプの−端子には電流が流れないので、IinはそのままRfに流れます。
If = Iin = Vin / Rin

ステップ4: 出力電圧を求める
Vout = V − If × Rf = 0 − (Vin / Rin) × Rf
Vout = −(Rf / Rin) × Vin

ステップ5: 電圧増幅度
Av = Vout / Vin = −Rf / Rin

💡 例題で実践

【例題】反転増幅回路で、Rin = 10kΩ、Rf = 100kΩのとき、電圧増幅度を求めよ。

【解答】
公式に代入するだけ!
Av = −Rf / Rin = −100kΩ / 10kΩ = −10

意味:入力信号が10倍に増幅され、極性が反転します。
例:入力が1Vなら、出力は−10Vになります。

🎯 試験での注意点
• 必ずマイナス符号をつける(反転だから!)
• 抵抗値の単位(kΩ、MΩ)に注意(分数で約分できる)
• 出力電圧を求める問題では、Vout = Av × Vinを使う

📌 関連記事

過去問学習を加速させるおすすめアプリの紹介 独学合格のカギは"触れた回数"だった

オペアンプの計算問題も、繰り返し解くことで確実に身につきます。スマホアプリで隙間時間に復習しましょう!

📈 非反転増幅回路の完全攻略

📐 非反転増幅回路の構成

非反転増幅回路は、入力信号の極性を保ったまま増幅する回路です。入力がプラスなら出力もプラス、入力がマイナスなら出力もマイナスになります。

🔌 回路の特徴
• 入力信号は+端子(非反転入力)に接続
• −端子は抵抗を介して接地とフィードバックに接続
• 帰還抵抗Rfと接地抵抗R1を使用

🧮 電圧増幅度の公式

非反転増幅回路の電圧増幅度
Av = 1 + Rf / R1

覚え方のコツ:非反転は"1プラス 帰還÷接地"

📝 公式の導出(理解を深める)

ステップ1: バーチャルショートを適用
+端子に入力電圧Vinが加わるので V+ = Vin
バーチャルショートより V = V+ = Vin

ステップ2: 接地抵抗R1に流れる電流
I1 = V / R1 = Vin / R1

ステップ3: 帰還抵抗Rfに流れる電流
オペアンプの−端子には電流が流れないので、If = I1
If = Vin / R1

ステップ4: 出力電圧を求める
Vout = V + If × Rf = Vin + (Vin / R1) × Rf
Vout = Vin (1 + Rf / R1)

ステップ5: 電圧増幅度
Av = Vout / Vin = 1 + Rf / R1

💡 例題で実践

【例題】非反転増幅回路で、R1 = 10kΩ、Rf = 90kΩのとき、電圧増幅度を求めよ。

【解答】
公式に代入するだけ!
Av = 1 + Rf / R1 = 1 + 90kΩ / 10kΩ = 1 + 9 = 10

意味:入力信号が10倍に増幅され、極性はそのままです。
例:入力が1Vなら、出力は10Vになります。

🎯 試験での注意点
• 必ず「1+」を忘れない(これが最頻出ミス!)
• マイナス符号はつかない(非反転だから)
• 増幅度は必ず1以上になる(1+があるので)

📊 反転 vs 非反転の比較表

2つの回路の違いを表にまとめました。試験前にこの表を見直すだけでも、ミスを防げます!

項目 反転増幅回路 非反転増幅回路
入力端子 −端子(反転入力) +端子(非反転入力)
電圧増幅度 Av = −Rf / Rin Av = 1 + Rf / R1
符号 マイナス(極性反転) プラス(極性維持)
増幅度の範囲 0以上(抵抗比で決まる) 1以上(必ず1+がある)
覚え方 「帰還÷入力でマイナス」 「1プラス 帰還÷接地」

🎯 試験本番での解き方のコツ

⚡ 5ステップ攻略法

  1. 回路図を見る:入力がどこに繋がっているか確認(+か−か)
  2. 回路の種類を判定:−端子入力→反転、+端子入力→非反転
  3. 公式を選ぶ:反転なら−Rf/Rin、非反転なら1+Rf/R1
  4. 抵抗値を代入:単位に注意(kΩ同士なら約分できる)
  5. 符号を確認:反転ならマイナス、非反転ならプラス

⚠️ よくあるミス

❌ 非反転増幅回路で「1+」を忘れる
❌ 反転増幅回路でマイナス符号をつけ忘れる
❌ RfとRin(またはR1)を逆に代入する
❌ 抵抗値の単位変換ミス(MΩとkΩの混在)

✨ まとめ:オペアンプは得点源にできる!

お疲れさまでした!オペアンプの基礎、理解できましたか?😊

📌 この記事の重要ポイント

  • ✅ 理想オペアンプの2条件:入力インピーダンス∞、電圧増幅度∞
  • ✅ バーチャルショート:V+ = V(これが計算のスタート)
  • ✅ 反転増幅回路:Av = −Rf / Rin(マイナス忘れずに!)
  • ✅ 非反転増幅回路:Av = 1 + Rf / R1(1+を忘れない!)
  • ✅ 回路図から入力端子を見極めることが最初の一歩

オペアンプの問題は、公式さえ覚えれば確実に得点できる「おいしい」分野です。反転・非反転の2パターンしかないので、過去問を3〜5問解けば完璧にマスターできます。

難しく見える理論も、試験に出る範囲は限られています。「理想オペアンプ」「バーチャルショート」「2つの公式」、この3つを押さえれば大丈夫です!💪

📌 関連記事

電験三種の勉強時間はどのくらい?|科目別の目安と効率的な学習法まとめ

オペアンプを含む「電力」科目の学習時間配分と効率的な勉強法を解説しています。全体像を把握して、合格への最短ルートを進みましょう!

🚀 次のステップ

この記事を読んだら、すぐに過去問で実践してみましょう!
計算問題は「手を動かす」ことで初めて身につきます。
あなたの合格を心から応援しています!✨

📌 合わせて読みたい

食いっぱぐれなし!収入アップに繋がる電気系コスパ最強資格、電験三種とは?

電験三種を取得すると、どんなキャリアが開けるのか?資格の価値と将来性を徹底解説しています。

タグ

-理論科目の解説
-