「電気って結局何なの?」「電圧、電流、抵抗…全部ごちゃごちゃになる!」
こんな悩みを抱えていませんか?
電験三種の勉強を始めたばかりの方にとって、「電気」という目に見えないものを理解するのは本当に大変ですよね。
でも、電気を「水の流れ」に例えると、驚くほど簡単にイメージできるんです!
✅ この記事でわかること
- 電気の正体(電子の流れ)が超わかりやすくイメージできる
- 電圧・電流・抵抗を「水の流れ」で完全理解
- 日常生活の電気製品で体感する具体例
- 電験三種で絶対に覚えるべき基礎知識
この記事を読めば、「電気とは何か?」という根本的な疑問がスッキリ解決します。
それでは、一緒に学んでいきましょう! 🚀
目次
🔋 電気の正体:電子の流れを理解しよう
結論から言うと、電気とは「電子(でんし)」という小さな粒が移動する現象です。
⚛️ 電子って何?
すべての物質は「原子(げんし)」という小さな粒でできています。
この原子の中には、マイナスの電気を持った「電子」がいます。
例えば、銅の電線には無数の銅原子があり、その周りをたくさんの電子がウロウロしています。
この電子たちが一斉に同じ方向に移動すると、それが「電流(でんりゅう)」になるんです! ⚡
💡 イメージで理解!
電子の移動 = 人混みの中で、みんなが同じ方向に歩くイメージ
一人一人はゆっくり歩いていても、大勢が同じ方向に動くと「大きな流れ」になりますよね? これが電流です!
一人一人はゆっくり歩いていても、大勢が同じ方向に動くと「大きな流れ」になりますよね? これが電流です!
🔄 電流の向きに注意!
ここで混乱しやすいポイントがあります。
電子はマイナス(−)からプラス(+)へ移動しますが、電流の向きはプラス(+)からマイナス(−)と決められています。
なぜ逆なのか? 理由は歴史的な経緯です。
昔の人は電気の正体を知らず、「プラスからマイナスに何かが流れる」と勝手に決めてしまったんです。
後で「実は電子はマイナスからプラスに動いてた!」とわかったけど、もう世界中で使われていたので今さら変えられなかったんですね 😅
⚠️ 電験三種では「電流の向き」を使う!
電験三種の試験では、電流はプラス(+)→マイナス(−)の向きで考えます。
電子の実際の動きは逆ですが、試験では気にしなくてOK!
電子の実際の動きは逆ですが、試験では気にしなくてOK!
次の図で、電子の流れと電流の関係を確認しましょう! 👇

💧 水の流れで理解する電圧・電流・抵抗
ここからが本題です!
電気を「水の流れ」に例えると、電圧・電流・抵抗が驚くほど簡単にイメージできます。
🌊 電圧(V) = 水圧(電気を流そうとする力)
まずは電圧(でんあつ)から。
電圧は、電気を流そうとする「圧力」のことです。
💧 水の流れで例えると
高い所にある水タンクと低い所にある水タンクを想像してください。
高さの差 = 水圧(圧力)
↓
高さの差が大きい → 水圧が高い → 水がたくさん流れる!
高さの差が小さい → 水圧が低い → 水が少ししか流れない…
高さの差 = 水圧(圧力)
↓
高さの差が大きい → 水圧が高い → 水がたくさん流れる!
高さの差が小さい → 水圧が低い → 水が少ししか流れない…
電気も同じです!
電圧が高い → 電気を強く押し出す力が大きい → たくさん流れる
電圧が低い → 電気を押し出す力が小さい → 少ししか流れない
電圧が低い → 電気を押し出す力が小さい → 少ししか流れない
電圧の単位はV(ボルト)です。
乾電池は1.5V、家庭のコンセントは100V、送電線は6,600Vなど、用途によって電圧が違います。
💦 電流(I) = 水の流量(1秒間に流れる電気の量)
次は電流(でんりゅう)です。
電流は、1秒間に流れる電気の量のことです。
💧 水の流れで例えると
パイプを流れる水の流量(りゅうりょう)です。
1秒間に10リットル流れる → 流量が多い
1秒間に1リットル流れる → 流量が少ない
流量が多い = たくさんの水が流れている = パワーが大きい!
1秒間に10リットル流れる → 流量が多い
1秒間に1リットル流れる → 流量が少ない
流量が多い = たくさんの水が流れている = パワーが大きい!
電気も同じです!
電流が大きい → たくさんの電子が流れている → 電力が大きい
電流が小さい → 少しの電子しか流れていない → 電力が小さい
電流が小さい → 少しの電子しか流れていない → 電力が小さい
電流の単位はA(アンペア)です。
LED電球は0.1A、ドライヤーは10A、電気自動車の充電は30Aなど、使う電力によって電流が変わります。
🚧 抵抗(R) = パイプの細さ(電気の流れにくさ)
最後は抵抗(ていこう)です。
抵抗は、電気の流れを邪魔する度合いのことです。
💧 水の流れで例えると
パイプの太さ・細さです。
細いパイプ → 水が流れにくい → 抵抗が大きい
太いパイプ → 水がスイスイ流れる → 抵抗が小さい
同じ水圧でも、細いパイプだと少ししか流れませんよね?
細いパイプ → 水が流れにくい → 抵抗が大きい
太いパイプ → 水がスイスイ流れる → 抵抗が小さい
同じ水圧でも、細いパイプだと少ししか流れませんよね?
電気も同じです!
抵抗が大きい → 電気が流れにくい → 電流が小さくなる
抵抗が小さい → 電気が流れやすい → 電流が大きくなる
抵抗が小さい → 電気が流れやすい → 電流が大きくなる
抵抗の単位はΩ(オーム)です。
銅線は抵抗が小さく(電気が流れやすい)、ゴムは抵抗が大きい(電気が流れにくい)という性質があります。
次の図で、3つの関係をまとめて確認しましょう! 👇

📊 電圧・電流・抵抗の関係を表でまとめ
ここまでの内容を、わかりやすい表にまとめました!
| 用語 | 水の流れで例えると | 意味 | 単位 |
|---|---|---|---|
| 電圧(V) | 水圧(高さの差) | 電気を流そうとする力 | V(ボルト) |
| 電流(I) | 流量(1秒間に流れる水の量) | 1秒間に流れる電気の量 | A(アンペア) |
| 抵抗(R) | パイプの細さ | 電気の流れにくさ | Ω(オーム) |
🎯 覚え方のコツ
電圧 = 水圧(高低差) → 「電気を押す力」
電流 = 流量(どれだけ流れるか) → 「実際に流れる量」
抵抗 = パイプの細さ → 「流れにくさ」
この3つはセットで覚えましょう!
電流 = 流量(どれだけ流れるか) → 「実際に流れる量」
抵抗 = パイプの細さ → 「流れにくさ」
この3つはセットで覚えましょう!
🔗 3つの関係:オームの法則につながる
電圧・電流・抵抗の関係は、オームの法則(V = I × R)という超重要な公式で表されます。
これは次の記事で詳しく解説しますが、ここで簡単に紹介します!
📐 オームの法則
V = I × R
V = I × R
V:電圧[V]
I:電流[A]
R:抵抗[Ω]
意味:電圧 = 電流 × 抵抗
I:電流[A]
R:抵抗[Ω]
意味:電圧 = 電流 × 抵抗
水の流れで考えると…
- 水圧が高い → たくさん流れる(電流が大きくなる)
- パイプが細い(抵抗が大きい) → 流れにくくなる(電流が小さくなる)
それでは、日常生活で体感できる具体例を見ていきましょう! 👇

🏠 日常生活で体感する電圧・電流・抵抗
ここからは、実際の生活で使っている電気製品を例に、電圧・電流・抵抗をもっと身近に感じてもらいます!
🔋 電圧の具体例:乾電池からコンセントまで
| 電圧 | 具体例 | イメージ |
|---|---|---|
| 1.5V | 乾電池(単3・単4) | 弱い水圧。リモコンやおもちゃ |
| 12V | 車のバッテリー | 中程度の水圧。エンジン始動 |
| 100V | 家庭のコンセント | 強い水圧。触ると危険! ⚠️ |
| 6,600V | 電柱の送電線 | 超強い水圧。絶対に近づくな! 💀 |
⚠️ 安全のポイント
電圧が高いほど危険!
家庭のコンセント(100V)でも感電すると命に関わります。
電験三種の勉強をしていても、実際の電気工事は絶対に有資格者に任せましょう! 🙅♂️
家庭のコンセント(100V)でも感電すると命に関わります。
電験三種の勉強をしていても、実際の電気工事は絶対に有資格者に任せましょう! 🙅♂️
⚡ 電流の具体例:LEDからドライヤーまで
| 電流 | 具体例 | イメージ |
|---|---|---|
| 0.02A(20mA) | LED電球 | 細い水流。省エネ! 💡 |
| 1A | スマホ充電 | 普通の水流 |
| 10A | ドライヤー・電子レンジ | 太い水流。電線が熱くなる 🔥 |
| 30A | 電気自動車の充電 | 超太い水流。専用の配線が必要 |
💡 電流が大きいとどうなる?
電流が大きいほど、電線が発熱します!
これは、たくさんの水が細いパイプを流れると摩擦で熱くなるのと同じです。
電線の太さに合わない大きな電流を流すと、火災の原因になるので危険です! 🔥
これは、たくさんの水が細いパイプを流れると摩擦で熱くなるのと同じです。
電線の太さに合わない大きな電流を流すと、火災の原因になるので危険です! 🔥
🚧 抵抗の具体例:銅線からゴムまで
| 材料 | 抵抗の大きさ | 使われる場所 |
|---|---|---|
| 銅(Cu) | とても小さい | 電線・配線(電気を流す) |
| ニクロム線 | 中くらい | 電気ストーブ(熱を出す) |
| ゴム | とても大きい | 電線の被覆(感電防止) |
| 空気 | 超巨大 | 絶縁(電気を通さない) |
抵抗が小さい材料は電気がスイスイ流れるので、電線に使われます。
逆に、抵抗が大きい材料は電気を通さないので、絶縁体(感電を防ぐ被覆)に使われるんです! 🛡️