目次
⚡ QC検定の抜き取り検査で、こんな悩みはありませんか?
- OC曲線のグラフ問題が全然読めない…
- 生産者危険αと消費者危険βの違いがわからない
- 抜取数nと合格判定数cをどう決めればいいの?
- AQLって結局何?どう使うの?
- 過去問を見ても、どこから勉強すればいいかわからない…
この記事では、QC検定2級・3級で頻出する抜き取り検査の5つの問題パターンを徹底解説!各パターンの攻略法と関連記事へのリンクで、確実に得点できるようになります。
💡 抜き取り検査はQC検定の重要得点源!
抜き取り検査は、QC検定2級・3級で毎回必ず出題される重要分野です。
出題パターンがある程度決まっているため、ポイントを押さえれば確実に得点できる「おいしい分野」なんです!
📊 QC検定での出題割合
| 級 | 出題頻度 | 配点目安 | 重要度 |
|---|---|---|---|
| 3級 | 毎回2〜3問 | 10〜15点 | ★★★★☆ |
| 2級 | 毎回3〜5問 | 15〜25点 | ★★★★★ |
🎯 学習のポイント
抜き取り検査は、5つの頻出パターンを押さえれば8割以上得点可能です。闇雲に勉強するのではなく、出題パターンに絞って効率的に学習しましょう!

📈 パターン1: OC曲線の読み取り問題
OC曲線(検査特性曲線)は、QC検定で最も頻出するグラフ問題です。
「不良率が◯%のとき、合格する確率は?」という問題が典型的なパターンです。
📌 OC曲線とは?
OC曲線の定義:
横軸に不良率p(%)、縦軸に合格確率L(p)(%)をとったS字型の曲線。抜き取り検査の性能を表すグラフ。
📊 典型的な出題パターン
💡 例題
OC曲線から、不良率2%のロットが合格する確率を読み取りなさい。
解答のポイント:
- 横軸の不良率2%の位置を見つける
- そこから縦に線を引いてOC曲線と交わる点を見つける
- その点から横に線を引いて縦軸(合格確率)の値を読む

🔢 パターン3: 抜取数nと合格判定数cの決定
抜取数nと合格判定数cは、抜き取り検査の設計の核心です。
この2つをどう決めるかで、検査の厳しさが決まります。
📌 nとcとは?
- n(抜取数) = ロットから抜き取るサンプルの個数
- c(合格判定数) = サンプル中の不良個数がこれ以下なら合格
例: n=50, c=2 → 50個抜き取って、不良が2個以下なら合格
📊 決定方法の流れ
- ステップ1: AQL(合格品質水準)を決める
- ステップ2: ロットサイズを確認する
- ステップ3: 検査水準を選ぶ(通常はⅡ)
- ステップ4: JIS規格表からサンプル文字を見つける
- ステップ5: nとcを読み取る
💡 例題
ロットサイズ500個、AQL=1.0%、検査水準Ⅱの一回抜取検査で、nとcを求めなさい。
解答のポイント:
- JIS Z 9015-1 表1からサンプル文字を見つける(例: H)
- 表2-A(通常検査)でサンプル文字HとAQL=1.0の交点を見る
- n=50, c=1と読み取る
🏷️ パターン4: AQL(合格品質限界)の理解と設定
AQL(Acceptable Quality Limit)は、抜き取り検査の基準となる品質水準です。
AQLの意味を正しく理解していないと、問題文の意図が全く読めなくなります。
📌 AQLとは?
AQLの定義:
「この不良率までなら合格と認めてもよい」と生産者・消費者の間で合意した品質水準。通常、高い確率で合格するように設定される。
📊 業界別AQLの目安
| 業界・製品 | 典型的なAQL | 特徴 |
|---|---|---|
| 医療機器・航空機部品 | 0.065%〜0.25% | 非常に厳しい |
| 電子部品・精密機器 | 0.4%〜1.0% | 厳しい |
| 一般消費財 | 1.5%〜4.0% | 標準的 |
💡 例題
AQL=1.0%と設定した場合、これは何を意味するか?
解答:
不良率1.0%までは「合格品質」として認め、高い確率(通常95%)で合格させる基準。これ以上の不良率のロットは不合格にする可能性が高くなる。
🔄 パターン5: 検査形式の選択(一回・二回・調整型)
抜き取り検査には、一回抜取検査、二回抜取検査、調整型抜取検査など、いくつかの形式があります。
QC検定では、それぞれの特徴と使い分けを理解しているかが問われます。
📌 検査形式の比較
| 検査形式 | 特徴 | メリット | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 一回抜取 | 1回の抜き取りで合否判定 | シンプル・わかりやすい | 一般的な検査 |
| 二回抜取 | 1回目で判定できない場合、2回目実施 | 平均検査個数が少ない | 検査コスト削減 |
| 調整型 | 品質に応じて通常・厳重・緩和を切替 | 品質変動に柔軟対応 | 継続取引 |
📊 調整型抜取検査の切替ルール
- 通常検査→厳重検査: 連続5ロット中2ロット不合格
- 厳重検査→通常検査: 連続5ロット合格
- 通常検査→緩和検査: 初回ロット合格後、連続10ロット合格+その他条件
- 緩和検査→通常検査: 1ロット不合格または生産不規則
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【完全版】調整型抜取検査の運用方法|通常・厳重・緩和検査の切替ルール →調整型の切替条件をフローチャートで完全図解!
【図解でわかる】二回抜取検査の具体的な進め方 →二回抜取検査の判定フローを実例で解説!