- 「使ってない家電のコンセントを抜くと節電できる」と聞いたが、どれを抜けばいいかわからない
- テレビとレコーダーは抜くべき?それとも放置でOK?
- 冷蔵庫を抜けばさらに節電?でも食材が傷むのが怖い
- ウォシュレットや給湯器って、実は電気を食ってる気がする
- 家中の家電13種を「待機電力ランキング」で完全可視化
- 「抜くべき家電」「抜くと損する家電」の明確な基準
- 今すぐ家を5分で点検できるチェックリスト付き
先に結論を言います。家庭の電気代の約5%は「待機電力」で消えています。年間にすると、平均的な家庭で6,000〜8,000円。これ、ただ家電が「待ってる」だけで支払っているお金です。
この記事を読み終わる頃には、家のどのコンセントを抜けば年間6,000円が浮くかが一目でわかります。逆に「抜いたら損する家電」も知っておけば、無駄な努力をせずに済みます。
目次
待機電力とは?「使ってないのに払っている電気代」のこと
待機電力とは、家電のスイッチを切っているのに、コンセントに繋がっているだけで消費される電力のこと。リモコン受信の待機、時計表示、メモリ保持などのために使われています。
車を停めてもエンジンを切らずにいると、走っていなくてもガソリンを食いますよね。家電も同じ。使っていなくても、コンセントに繋がっているだけで電気代が発生しているのです。
経済産業省の調査によると、家庭の年間消費電力量のうち約5.1%が待機電力。これを全部削れば、月500円〜700円の節約になります。

家電13種|待機電力ランキング【ワースト順】
経済産業省・資源エネルギー庁の公開データをもとに、家庭でよく使われる家電13種の待機電力をランキング化しました。ワースト1位は意外なあの家電です。
| 順位 | 家電 | 待機電力 | 年間電気代 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ガス給湯器(リモコン付) | 約5W | 約1,400円 |
| 2位 | 温水洗浄便座(ウォシュレット) | 約4W | 約1,100円 |
| 3位 | ガス温水器・床暖房 | 約3.5W | 約1,000円 |
| 4位 | テレビ(リモコン待機) | 約2W | 約560円 |
| 5位 | ブルーレイレコーダー | 約2W | 約560円 |
| 6位 | 電子レンジ(時計表示) | 約1.5W | 約420円 |
| 7位 | エアコン | 約1.5W | 約420円 |
| 8位 | パソコン(スリープ) | 約1.5W | 約420円 |
| 9位 | ゲーム機(スタンバイ) | 約1W | 約280円 |
| 10位 | スマホ充電器(差しっぱ) | 約0.5W | 約140円 |
| 11位 | 電気ポット | 使用中100W以上 | ※別格 |
| 圏外 | 冷蔵庫 | 常時稼働 | 抜くな |
| 圏外 | 洗濯機 | 約0.3W | 抜くな |
※年間電気代は1kWh=31円(2025年平均単価)で計算。各家電のメーカー・年式により実測値は変動します。

【ワースト1〜3位】「水回り家電」が王者の理由
ランキングを見て驚いた人も多いはず。テレビでもパソコンでもなく、水回り家電が待機電力ワースト上位を独占しています。
なぜ水回り家電は待機電力が大きいのか
理由はシンプル。「いつでも温水を出せるように」常に内部の水を一定温度にキープしているからです。
電気ポットは、お湯を使ってなくても常に保温のために電気を食いますよね。ウォシュレットも給湯器も同じ仕組み。「待機」じゃなくて、実は内部でずっと働いているのです。
対策:3つの工夫で年間2,500円カット
ウォシュレット:節電モードを有効化。最近の機種なら、夜間や使用頻度の少ない時間帯に自動で温水を冷ますモードが付いています。
長期不在時はブレーカーをOFF。旅行や帰省で3日以上家を空けるなら、給湯器・ウォシュレットのブレーカーを落とす。
給湯器のリモコンをこまめに切る。リモコンの電源を切るだけで、待機電力が大幅に減ります。

【4〜5位】テレビ・レコーダー|抜くなら「主電源」が正解
「リモコンで電源を切る」だけだと、テレビは「いつリモコンが押されてもいいように」常に待機状態。これが地味に電気を食っています。
リモコンで電源OFF
待機電力
約2W
主電源 or コンセント抜く
待機電力
0W
レコーダーは「予約録画がない日」だけ抜く
レコーダーは要注意。抜くと予約録画がリセットされる機種があります。説明書を確認した上で、「今週は録画予約なし」とわかっている日だけ主電源を切るのが安全です。
テレビやレコーダーの内部には精密な電子部品があります。毎日抜き差しすると、起動時の突入電流で部品が劣化します。「長期不在時に抜く」「夜間だけスイッチ付きタップで切る」程度がベストです。

【6〜9位】電子レンジ・PC・ゲーム機|「時計表示」が地味に効く
電子レンジの待機電力(約1.5W)は、あの「時計表示」のために使われています。実は時計を消す機能を持つ機種もあるので、説明書をチェック。
| 家電 | 抜き方の正解 |
|---|---|
| 電子レンジ | 使うときだけコンセントを差すスタイルが◎ |
| デスクトップPC | スリープではなく「シャットダウン」+ 電源タップOFF |
| ゲーム機(PS5等) | 「レストモード」をOFF設定。完全シャットダウン |
| スマホ充電器 | 充電完了後はすぐ抜く(プラグ差しっぱは無駄) |
毎回コンセントを抜き差しするのは面倒。「スイッチ付き電源タップ」を1個1,000円程度で買えば、ボタン1つで複数家電の待機電力をゼロにできます。テレビ・レコーダー・ゲーム機をまとめて1タップに繋ぐのがおすすめ。

【絶対NG】冷蔵庫のコンセントは抜いてはいけない
「節電のために冷蔵庫を抜く」は、家電業界で最大級のNG行為です。理由は3つあります。
食材が腐る。当たり前ですが、4時間も電源を切れば、肉・魚・乳製品は危険ゾーンに入ります。
再起動時の電力が大きい。冷蔵庫は再び冷やすために、抜く前の何倍もの電気を消費します。結果として電気代が増える。
故障の原因。冷蔵庫のコンプレッサーは頻繁な抜き差しを想定して設計されていません。寿命を縮めるリスクがあります。
家電量販店の店員さんに聞くと、「お客様から"冷蔵庫を旅行中に抜いたら故障した"という相談がよく来ます」とのこと。1週間以上の長期不在でも、中身を空にして電源は入れたままが正解です。
冷蔵庫の節電は「使い方」で勝負
コンセントを抜く以外で、冷蔵庫を節電する方法は3つあります。
- 詰め込みすぎない:冷気の循環が悪くなる(7割収納が目安)
- ドアを開ける時間を短く:迷ってる時間が一番の無駄
- 壁から5cm以上離す:放熱効率が上がる

【こちらもNG】洗濯機のコンセントは抜くと損する
洗濯機の待機電力はわずか0.3W。年間にしてもたった80円程度です。これを抜いて節電する効果は、ほぼゼロ。むしろデメリットの方が大きいです。
抜くデメリット
- 節電効果は年間80円
- 予約タイマーが消える
- 毎回コンセントの抜き差しが面倒
- 濡れた手で抜くと感電リスク
差しっぱなしのメリット
- 予約タイマーが使える
- 電気代はほぼゼロ
- 感電リスクなし
- 本体への負担なし
洗濯機は「予約タイマー」を活用して、深夜電力プランの安い時間帯に動かす方が、ずっと節電効果が大きいです。

家電仕分けマップ|抜くべき・抜くな の最終結論
ここまでの内容を1枚にまとめました。家中のコンセントを今すぐ点検するときに使ってください。
抜くべき家電
長期不在時OR使用頻度低
- テレビ・レコーダー
- 電子レンジ
- パソコン(デスクトップ)
- ゲーム機
- スマホ充電器
- 使ってないシーズン家電(扇風機・加湿器)
抜くと損する家電
常時稼働 or 予約機能必須
- 冷蔵庫(絶対NG)
- 洗濯機(予約必須)
- エアコン(自動乾燥が止まる)
- 給湯器(再起動に時間)
- 無線LANルーター(接続切れ)
- 固定電話(FAX含む)
「抜いて困ることがあるか?」を考えてください。困ることがある(食材が腐る、予約が消える、再設定が面倒)なら、抜かなくてOK。困らないなら、抜けばその分が節約になります。

今日からやる|家中のコンセント5分点検
記事を読み終わったら、家の中を5分だけ歩き回って、以下のチェックをしてみてください。1つでも当てはまれば、年間数千円の節約チャンスです。
- □ 使っていないシーズン家電(扇風機・加湿器)が差しっぱなしになっていないか
- □ スマホ充電器がコンセントに刺さりっぱなしになっていないか
- □ ウォシュレットの「節電モード」が有効になっているか
- □ 電子レンジの時計表示は本当に必要か(不要なら抜く)
- □ テレビ周辺の機器(レコーダー・ゲーム機)をスイッチ付きタップで管理しているか
- □ 冷蔵庫は壁から5cm以上離れているか
- □ 給湯器のリモコンを使わない時間帯は切っているか
「全部やる」のは大変なので、まずは「ワースト1〜5位」の家電だけでもOK。それだけで年間4,000〜5,000円の節約になります。

【まとめ】「抜く・抜かない」を仕分けるだけで年間6,000円
この記事の要点を3つにまとめます。
水回り家電(給湯器・ウォシュレット)が待機電力ワースト。節電モードと長期不在時のブレーカーOFFで対策。
テレビ・レコーダー・PCはスイッチ付きタップで管理。毎回抜き差しせず、ボタン1つで切れる仕組みが最強。
冷蔵庫・洗濯機・無線LANは絶対に抜くな。節電効果ゼロでデメリットだけ大きい。
「節電」と聞くと、なんとなく我慢や手間を連想しがちですが、実は「正しく仕分けて、無駄な家電だけを抜く」ことが正解です。やみくもに全部抜くのは逆効果。賢く選んで、年間6,000円を浮かせましょう。

家庭の電気・完全ロードマップ
全15記事|素人から「家の電気マスター」へ
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「なぜ家電は使ってないのに電気を食うのか」の理論編。今回のランキングの裏にある仕組みがわかります。
待機電力削減の効果を、自分の家の電気代でシミュレーションできるようになります。
家庭の電気代の最大ボリュームはエアコン。待機電力対策と合わせれば、節電効果は2倍以上に。
冷蔵庫・洗濯機・ウォシュレットには必須のアース線。節電と同時に「家族の安全」も守りましょう。
節電は「我慢」ではなく「仕分け」です。家中のコンセントを見直して、無駄な待機電力を今日からカットしていきましょう。この記事をブックマークして、次の電気料金請求書で効果を実感してください。