実験計画法

【完全版】実験計画法の学習マップ|基礎から直交表・応用までを体系的に学ぶ

こんにちは、シラスです。

実験計画法(Design of Experiments)は、エンジニアにとって最強の武器ですが、学ぶべき項目が多くて迷子になりがちです。

「まずは何から勉強すればいい?」
「直交表の使い方はどこ?」
「計算が合わない時はどうする?」

そんな方のために、このブログの実験計画法に関する全記事を、「学ぶべき順序」で整理しました。
このロードマップに沿って進めば、基礎理論から実務レベルの応用まで、体系的にマスターできます。


Step 1:【入門編】実験計画法の基礎と分散分析

まずは「実験とは何か?」という哲学と、データのバラつきを分解する「分散分析」の計算手順を固めます。

1. 実験を始める前に知っておくこと

2. 一元配置実験と分散分析(ANOVA)

「1つの条件を変えて白黒つける」最も基本的な実験です。計算の流れはここでマスターしましょう。

3. 二元配置実験と交互作用(重要!)

条件を2つに増やすと、「相性(交互作用)」という魔物が現れます。

Step 2:【実践編】直交表の仕組みと割り付け

エンジニアの実務本丸です。実験回数を劇的に減らすパズル(割り付け)を極めましょう。

1. 直交表の基礎(L8, L16)

2. 特殊な直交表とテクニック

Step 3:【応用編】複雑な実験デザインと解析

現場では「温度を変えにくい」「実験日が変わる」といった制約があります。それらを乗り越えるための応用技です。

計算の舞台裏(理論)

「なぜそう計算するのか?」数式の意味を深く理解したい人向け。


「記事を読んだけど、自分の課題にどう当てはめたらいいか分からない…」

そんな時は、基礎(Step 1)に戻ってみるか、フィッシャーの3原則を見直してみてください。
実験の設計図さえ正しければ、あとはデータが答えを教えてくれます。

📚 実験計画法の「挫折」を救う2冊

「数式を見た瞬間に本を閉じた」
そんな経験がある私だからこそ推せる、厳選のバイブルです。

まずはここから

『図解入門 よくわかる最新実験計画法の基本と仕組み』

「実験計画法の本を買ったけど、最初の数ページで挫折した…」
もしあなたがそうなら、この本が最後の砦(救世主)になります。

他の専門書とは違い、この本は「文字よりも図の方が多い」と言っても過言ではありません。
「直交表の割り付け」や「交互作用」といった、文字だけでは脳が拒絶してしまう概念を、豊富なイラストと図解で直感的に脳にインストールしてくれます。

★Kindle版もおすすめです

実験計画法は「辞書」のように何度も読み返すものです。Kindle版ならスマホやタブレットでいつでも確認でき、分からない単語を検索機能で一発で探せるので、実務での相性が抜群です。

一生モノの名著

『入門 実験計画法』(永田靖 著)

タイトルは「入門」ですが、中身は「日本中の品質管理エンジニアがデスクに置いているバイブル」です。
私がQC検定1級に合格できたのも、このブログで詳しい記事が書けるのも、全てはこの本のおかげです。

基礎的な検定から、L18直交表、乱塊法、分割法といった実務的な応用技術まで、現場で遭遇するほぼすべてのケースが網羅されています。
図解入門でイメージを掴んだ後、この本で「正確な理論」と「計算手順」を学べば、あなたは社内で「実験のプロ」として頼られる存在になれるでしょう。

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