機械科目の解説

【図解で完全理解】単相誘導電動機|コンデンサ始動形・運転形のしくみをイメージでマスター

💭 こんな疑問、ありませんか?

  • 単相誘導電動機って、三相と何が違うの?
  • なぜコンデンサが必要なの?
  • 「始動形」と「運転形」の違いがわからない…

この記事でスッキリ解決!
「縄跳びを回す」「背中を押す」など身近な例えで、単相モーターのしくみを完全マスターできます!

📌 この記事の結論(先に知っておこう!)

単相誘導電動機はそのままでは回転できません。なぜなら「回転磁界」が作れないから。そこでコンデンサなどを使って、疑似的に回転磁界を作り出して始動させます。家庭の扇風機や洗濯機に使われている身近なモーターです!

❓ そもそも「単相」と「三相」の違いって?

まず、三相と単相の違いをイメージで理解しましょう。

🏭

三相交流

3人で縄跳びを回す

タイミングをずらして回すから
勝手に回転磁界ができる!

🏠

単相交流

1人で縄跳びを振る

前後に振るだけで…
回転磁界ができない!

⚠️ 単相の大問題

単相交流だけでは「交番磁界」しかできません。
交番磁界=磁石がN⇔Sと往復するだけ。回転しない!

🔄 交番磁界と回転磁界|イメージで理解!

🧲 交番磁界とは?

単相交流で作られる磁界は「交番磁界」といいます。

🧲

N → S → N → S → N …

同じ場所で極性が入れ替わるだけ
まるでシーソーのように往復するイメージ

これを分解すると、実は2つの回転磁界の合成だとわかります!

交番磁界 = 正転の回転磁界 + 逆転の回転磁界

🔃

正転の磁界

右回り

🔄

逆転の磁界

左回り

💡 ポイント:2つの回転磁界が打ち消し合うから、止まっているモーターは動き出せません。でもどちらかを強くすれば回転できる!それがコンデンサの役割です。

🤔 なぜ単相モーターは自分で回れないの?

止まっているブランコを想像してください。

🎠

前から押す力

👈

後ろに動こうとする

後ろから押す力

👉

前に動こうとする

両方同時に押されたら…動けない!😵

これが単相モーターの状態です。正転と逆転の力が同じだから、止まったまま。

✅ 解決策

最初にどちらかの方向に「背中を押して」あげれば、
そのまま回り続ける!

この「背中を押す」役割をするのが、補助巻線とコンデンサです!

⚡ コンデンサの魔法|位相をずらして回転磁界を作る!

🔌 なぜコンデンサで回転できるの?

コンデンサには「電流の位相を90°進める」という性質があります。

📊 位相をずらすと何が起こる?

主巻線の電流

〰️

そのままのタイミング

補助巻線の電流

〰️ →

コンデンサで90°先に進む

この2つの電流が90°ずれた状態で磁界を作ると…

🎉

回転磁界ができる!

三相交流と同じように、
疑似的な回転磁界が生まれます

💡 縄跳びでイメージしよう!

1人で縄跳びを回すのは大変…
でも「もう1人がタイミングをずらして手伝ってくれたら?」
→ きれいに回せる!これがコンデンサの役割です。

🎯 単相誘導電動機の3つの種類

単相誘導電動機には、始動方法によって3つの種類があります。

種類 特徴 使用例 イメージ
①コンデンサ始動形 始動時のみコンデンサ使用 エアコン、冷蔵庫 🚀 スタートダッシュ
②コンデンサ運転形 運転中もコンデンサ使用 扇風機、換気扇 🏃 ずっとサポート
③反発始動形 ブラシで始動トルクを得る 大型機器(現在は少ない) 💪 パワフル始動

🚀 ①コンデンサ始動形|スタートダッシュ型

⚙️ しくみ

コンデンサ始動形は、始動時だけコンデンサを使うタイプです。

⏱️ 始動時

🔋 ON

コンデンサ接続
補助巻線に電流が流れる

🏃 運転時

🔋 OFF

コンデンサ切り離し
主巻線だけで回転

💡 自転車でイメージ!

坂道を登るとき、最初だけ友達に背中を押してもらう。
動き出したら自分の力だけで登れる!
→ これがコンデンサ始動形の発想です。

🔧 遠心力スイッチ

「いつコンデンサを切り離すの?」→ 遠心力スイッチが自動で判断!

停止〜低速

スイッチON
(コンデンサ接続)

定格速度の70〜80%

スイッチOFF
(コンデンサ切り離し)

回転速度が上がると遠心力でスイッチが開く!

🏃 ②コンデンサ運転形|ずっとサポート型

⚙️ しくみ

コンデンサ運転形は、始動から運転までずっとコンデンサを使うタイプです。

⏱️ 始動時

🔋 ON

コンデンサ接続

🏃 運転時

🔋 ON

コンデンサそのまま接続

📊 始動形と運転形の比較

比較項目 コンデンサ始動形 コンデンサ運転形
コンデンサ 始動時のみ 常時使用
始動トルク ◎ 大きい ○ やや小さい
運転効率 ○ 普通 ◎ 良い
構造 やや複雑(スイッチあり) シンプル
用途例 エアコン、冷蔵庫 扇風機、換気扇

💡 覚え方:「始動形」は重い負荷(冷蔵庫のコンプレッサーなど)を動かすので、始動時に大きな力が必要。「運転形」は軽い負荷(扇風機の羽根など)なので、ずっとコンデンサで安定運転。

💪 ③反発始動形|パワフル始動型

⚙️ しくみ

反発始動形は、ブラシ(刷子)を使って始動トルクを得るタイプです。

🖌️

回転子(ローター)に整流子とブラシがついていて、
始動時に大きなトルクを発生させます。

⏱️ 始動時

ブラシが整流子に接触
反発トルクで回転開始

🏃 運転時

ブラシが離れる
誘導電動機として回転

⚠️ 現在はあまり使われない

ブラシは摩耗するため、メンテナンスが必要。
現在はコンデンサ型やインバータ制御が主流です。
試験では「反発始動形=ブラシを使う」と覚えておけばOK!

🏠 身近な単相モーター

単相誘導電動機は、私たちの生活のあちこちで活躍しています!

🌀

扇風機

❄️

冷蔵庫

🌬️

エアコン

👕

洗濯機

🔧

換気扇

💧

ポンプ

💡 ポイント:家庭のコンセントは単相100Vなので、家電製品には単相モーターが使われています。工場など大きな電力が必要な場所では三相200Vを使います。

✅ まとめ|試験で覚えるべきポイント

📝 単相誘導電動機の重要ポイント

⚠️ 単相では回転磁界ができない

交番磁界=正転と逆転が打ち消し合う → 止まったまま動けない

💡 コンデンサで位相を90°ずらす

補助巻線の電流を進ませる → 疑似的な回転磁界ができる!

📊 3つの種類を区別しよう

①コンデンサ始動形:始動時だけコンデンサ(冷蔵庫など)
②コンデンサ運転形:常時コンデンサ(扇風機など)
③反発始動形:ブラシを使用(現在は少ない)

🎯 試験での出題ポイント

・「単相で回転磁界ができない理由」→ 交番磁界だから
・「コンデンサの役割」→ 位相を90°進めて回転磁界を作る
・「遠心力スイッチ」→ コンデンサ始動形で使用
・「ブラシを使う」→ 反発始動形

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