理論科目の解説

【電験三種】直流回路を完全攻略|オームの法則から複雑回路まで5ステップで得点源にする

⚡ 直流回路の勉強で、こんな悩みを抱えていませんか?

  • オームの法則は覚えたけど、応用問題になると手が止まる…
  • 直列・並列の合成抵抗の計算がいつも混乱する
  • キルヒホッフの法則って、結局どう使えばいいの?
  • ホイートストンブリッジや複雑回路が全然解けない!
  • 直流回路の範囲が広すぎて、何から手をつければいいかわからない…

この記事では、直流回路を基礎から応用まで5つのステップで体系的に学べる完全ロードマップを提供します。各ステップごとに専門記事へのリンクも用意しているので、苦手な部分を集中的に学べます!

💡 直流回路とは?電験三種での重要性

直流回路は、電験三種「理論科目」の中でも最も基礎的で重要な分野です。

直流回路をマスターすれば、交流回路や電子回路の理解も一気に深まります。

🔍 直流回路で学ぶべき5つのステップ

  1. ステップ1: オームの法則(V=IR)の完全理解
  2. ステップ2: 合成抵抗の計算(直列・並列・複雑回路)
  3. ステップ3: 抵抗率と導電率の違い
  4. ステップ4: ホイートストンブリッジ(抵抗測定)
  5. ステップ5: キルヒホッフの法則(複雑回路の攻略)

この順番で学習すれば、基礎から応用まで確実に理解できます!

📊 直流回路の出題傾向

出題テーマ 出題頻度 重要度
オームの法則・合成抵抗 毎年必須 ★★★★★
キルヒホッフの法則 頻出 ★★★★★
ホイートストンブリッジ 2年に1回程度 ★★★★☆
抵抗率・導電率 たまに出る ★★★☆☆

🎯 学習のポイント

オームの法則と合成抵抗、キルヒホッフの法則は確実に得点源にすべき必須項目です。この3つだけで理論科目の20%近くを占めます!

📖 ステップ1: オームの法則を完全理解する

オームの法則(V=IR)は、直流回路のすべての基礎となる法則です。

この法則を「暗記」ではなく「イメージ」で理解することが、電験三種合格への第一歩です。

⚡ オームの法則とは?

V = I × R

  • V = 電圧 [V](ボルト)
  • I = 電流 [A](アンペア)
  • R = 抵抗 [Ω](オーム)

「電圧」は「電流」と「抵抗」の掛け算で決まります。水路で例えると、水圧 = 水量 × パイプの細さです。

📌 こんな問題が解けるようになる!

💡 例題

抵抗10Ωに5Aの電流が流れているとき、両端の電圧は?

V = I × R = 5 × 10 = 50V

このように、オームの法則を使えば一瞬で解けます!

📚 詳しく学ぶならこちら

【オームの法則】なぜV=IRなのか?電圧・電流・抵抗を「水路」で完全図解 →

水路の比喩でオームの法則を直感的に理解!公式の丸暗記から卒業できます。

🔧 ステップ2: 合成抵抗の計算をマスターする

オームの法則の次は、合成抵抗の計算です。

直列・並列・複雑回路の3パターンを理解すれば、ほぼすべての抵抗計算問題が解けるようになります!

📌 合成抵抗の3つのパターン

接続方法 計算式 特徴
直列接続 R = R₁ + R₂ + R₃ + ... 抵抗を足すだけ(簡単!)
並列接続 1/R = 1/R₁ + 1/R₂ + ... 逆数の和(ミスしやすい!)
複雑回路 直列と並列の組み合わせ 順番に簡略化していく

💬 計算のコツ

  • 直列は「そのまま足す」
  • 並列は「逆数にして足してから、また逆数に戻す」
  • 複雑回路は「並列部分を先に計算してから直列に足す」

📚 詳しく学ぶならこちら

合成抵抗の計算テクニック|直列・並列・複雑回路を一発で解く →

計算ミスをゼロにするテクニック満載!複雑回路も図解でスッキリ理解できます。

⚙️ ステップ3: 抵抗率と導電率の違いを理解する

抵抗率ρ(ロー)導電率σ(シグマ)は、材料の「電気の通しやすさ」を表す指標です。

この2つを混同すると、試験で致命的なミスをします。違いをハッキリ理解しておきましょう!

📌 抵抗率ρ vs 導電率σ

項目 抵抗率ρ 導電率σ
意味 電気の「通しにくさ」 電気の「通しやすさ」
単位 [Ω·m] [S/m]
関係 σ = 1 / ρ(逆数の関係)

💬 覚え方のコツ

抵抗率ρが大きい = 電気を通しにくい(絶縁体)
導電率σが大きい = 電気を通しやすい(導体)

🔬 ステップ4: ホイートストンブリッジで未知抵抗を測定する

ホイートストンブリッジは、未知の抵抗値を高精度で測定するための回路です。

試験では2年に1回程度の出題ですが、出たら確実に得点したい重要テーマです。

📌 ホイートストンブリッジの平衡条件

平衡条件(電流が流れない状態):

R₁ × R₃ = R₂ × R₄

この式を使えば、3つの抵抗値から未知の抵抗R₄を計算できます!

💡 計算例

R₁=100Ω、R₂=200Ω、R₃=50Ωのとき、未知抵抗R₄は?

R₄ = (R₂ × R₃) / R₁ = (200 × 50) / 100 = 100Ω

📚 詳しく学ぶならこちら

ホイートストンブリッジの原理│平衡条件と未知抵抗の測定方法 →

回路図から平衡条件まで、ステップ・バイ・ステップで完全図解!

🚀 ステップ5: キルヒホッフの法則で複雑回路を攻略する

キルヒホッフの法則は、直流回路の最終兵器です。

この法則をマスターすれば、どんな複雑な回路も必ず解けるようになります!

📌 キルヒホッフの2つの法則

⚡ 第1法則(電流則)

「節点に流入する電流の総和 = 流出する電流の総和」

つまり、電流は「行って帰ってくる」ので、途中で消えたり増えたりしません。

⚡ 第2法則(電圧則)

「閉回路の電圧降下の総和 = 起電力の総和」

ループを一周すると、上がった電圧と下がった電圧が必ず等しくなります。

🎯 こんな問題が解けるようになる!

✅ 複雑回路の電流・電圧計算

  • 電源が複数ある回路
  • 枝分かれが複雑な回路
  • 抵抗が入り組んでいる回路

これらはすべて、キルヒホッフの法則を使えば解けます!

📚 詳しく学ぶならこちら

キルヒホッフの法則│第1法則と第2法則の違いを完全理解 →

複雑回路の解き方を図解で徹底解説!この記事で苦手意識がなくなります。

📚 あわせて読みたい!電験三種の関連記事

タグ

-理論科目の解説
-