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- 電験三種 通信講座を使うか、独学で続けるかを決められない
- 独学で始めたけれど、計算問題で手が止まったままになっている
- 通信講座は10万円前後するので、本当に要るのか決められない
- 講座ごとの違いがわからず、どこを比べればいいのかわからない
- 独学と通信講座の違い(3つ)
- 講座が向く人・向かない人の条件
- 料金を1時間あたりに直した比べ方と、選ぶときに見る7つの点
電験三種の通信講座は、教材と講義に、質問の窓口と学ぶ順番・締め切りをまとめて買うサービスです。独学との違いは「学ぶ順番が決まっている」「わからない所を質問できる」「添削や締め切りで続けやすい」の3つで、ひとりで計画を続けられない人や、計算問題で止まったまま進めない人に向きます。選ぶときは料金だけでなく、質問の回数・添削の有無・受講期間・返金の条件を比べます。
電験三種 通信講座を調べている人の多くは、「独学でいけるのか、お金を払うべきか」で迷っています。この記事では、講座を勧めることを前提にせず、独学で足りる人と講座が向く人を分ける条件から整理します。

講座を選ぶ前に知っておく試験の3つの前提
結論から言うと、電験三種は4科目を科目ごとに合格していける試験です。この仕組みを知っておくと、「全部を講座にするか」「苦手な科目だけ講座にするか」まで選べるようになります。
| 前提 | 内容 | 講座選びへの影響 |
|---|---|---|
| 科目は4つ | 理論・電力・機械・法規 | 一括のセットか、科目別の講座かを選べる講座がある |
| 科目合格がある | 合格した科目は、申請すれば最大で連続5回まで免除される | 1回で全部受からなくてよい。苦手な科目だけ講座を使う手もある |
| 試験は年2回 | 上期と下期があり、CBT方式(パソコンで解く)も選べる | 受講期間が、次の試験まで届くかを確かめる |
科目合格の数え方は、上期・下期をそれぞれ1回と数えるので、受ける回によって期限が変わります。数え方の具体例は、別の記事で詳しく整理しています。
「3年ルール」と呼ばれていた期限の、今の正しい数え方がわかる
講座の「受講期間」と「次の試験の日程」は、必ずセットで確かめます。受講期間が切れたあとに試験がある、というずれがいちばんもったいない失敗です。
独学と通信講座の違いは「順番・質問・締め切り」の3つ
独学と通信講座の違いは、教材の良し悪しではなく、勉強を続けるための仕組みがついているかどうかです。市販の参考書でも合格に必要な内容はそろいます。違いが出るのは次の3つです。
| 違い | 独学 | 通信講座 |
|---|---|---|
| 学ぶ順番 | 自分で決める(参考書の目次どおりが基本) | カリキュラムで決まっている |
| 質問 | 調べる・SNSで聞くなど自分で探す | 回数や方法の決まった質問の窓口がある |
| 締め切り | 自分で決める | 添削課題や受講期間がペースメーカーになる |
| 費用 | 参考書と過去問の代金 | 数万〜十数万円 |
独学は「レシピ本を見ながら自分で料理を覚える」、通信講座は「料理教室に通う」に近いです。レシピ本でも料理は覚えられますが、手が止まったときに聞ける先生と、次の回の予定があるかどうかが違います。
つまり、手が止まる原因が「わからない所を聞けない」か「計画が続かない」なら、講座がその穴を埋めます。原因が「勉強時間がそもそも取れない」なら、講座を買っても解決しません。

料金を「1か月あたり」「1時間あたり」に直して比べる
通信講座の料金は、数字だけ見ると高く感じます。そこで、使い切るまでの期間と時間で割り直すと、比べやすくなります。ここでは、12か月で使い切り、毎日1時間(1か月30時間)勉強すると仮定します。
1か月あたり:料金 ÷ 12か月。117,700円 ÷ 12 = 9,808.3… → 約9,808円/月。74,000円 ÷ 12 = 6,166.6… → 約6,167円/月
1か月の勉強時間:1日1時間 × 30日 = 30時間
1時間あたり:1か月あたりの料金 ÷ 30時間。9,808円 ÷ 30 = 326.9… → 約327円/時間。6,167円 ÷ 30 = 205.5… → 約206円/時間
117,700円はSATの電験三種講座(第三種電気主任技術者講座)の一括セット(Eラーニング講座)で、同じ講座を扱うアガルートアカデミーでも同じ金額です。74,000円はユーキャンの電験三種講座の通常価格(どちらも税込)で、各社の公式ページで確かめた金額です。キャンペーンで変わることがあるので、申し込む前に公式ページで確かめてください。
同じ講座でも、12か月かけずに途中でやめると1時間あたりの金額は上がります。逆に、期間内にくり返し使えば下がります。「買えば受かる」のではなく、使った時間の分だけ元が取れると考えてください。
つまり、講座の値段を比べるときは総額だけでなく、「自分は毎月どれだけ使えるか」とセットで考えるのがコツです。勉強時間の目安は、科目別に別の記事でまとめています。
科目別の勉強時間の目安と、生活スタイル別の計画の立て方がわかる

通信講座が向く人・向かない人|3つの条件
通信講座が向くかどうかは、次の3つの条件で判断できます。2つ以上あてはまるなら、講座を検討する価値があります。
| 条件 | あてはまる状態 | 講座の何が効くか |
|---|---|---|
| ① 質問できる人がいない | 職場や周りに電験の経験者がいない。解説を読んでもわからない所が残る | 質問の窓口 |
| ② 計画が続かない | 参考書を買ったが途中で止まっている。何から手をつけるか毎回迷う | カリキュラムと添削の締め切り |
| ③ 時間よりお金を使える | 勉強時間は確保できるが、遠回りする時間を減らしたい | 学ぶ順番が決まっていて迷う時間が減る |
反対に、次のような人は独学で十分なことが多いです。
- 参考書を1冊読み切った経験があり、過去問を自分で回せる
- 職場に質問できる先輩がいる
- 理論など1科目だけが不安で、ほかの科目は独学で進んでいる(この場合は科目別の講座を検討する)
「講座を買えば勉強する気になる」という期待だけで申し込むのは避けます。買ったあとに使えるかどうかは、3つの条件のうち②にあてはまるかで決まります。

通信講座を選ぶときに見る7つの点
講座を比べるときは、料金のほかに次の7つを見ます。迷ったら「質問」と「受講期間」から先に確かめるのがおすすめです。手が止まったときに使えるかどうかが、この2つで決まるからです。
| 見る点 | 確かめること |
|---|---|
| 1. 料金 | 一括と分割の総額、科目別に買えるか |
| 2. 教材の形 | テキストの冊数、動画かDVDか、スマホで見られるか |
| 3. 講義 | 1本の長さ(通勤中に見られるか)、倍速で見られるか |
| 4. 質問 | 回数の上限、方法(メール・写真・オンライン)、返事までの時間 |
| 5. 添削・模試 | 添削の回数、模擬試験があるか |
| 6. 受講期間 | 何か月か、次の試験まで届くか、不合格のときに延長できるか |
| 7. 返金・給付金 | 返金保証の条件、教育訓練給付制度の対象か |
7つ目の教育訓練給付制度は、雇用保険に一定期間入っている人が、国の指定した講座を修了すると、受講費用の一部が戻る制度です。一般教育訓練の場合は、費用の20%(上限10万円)が修了後に支給されます。対象かどうかは講座ごとに違い、受け取れるかどうかの条件もあるので、ハローワークで確かめてください。

主な講座の公式情報を7つの点で並べる
ここでは例として、SATとユーキャンの電験三種の講座を、各社の公式ページに書かれている範囲で並べます。このほかにも電験三種の講座はあります。同じ7つの点で比べてください。
| 見る点 | SAT(第三種電気主任技術者講座) | ユーキャン(電験三種講座) |
|---|---|---|
| 料金(税込) | 一括セット:Eラーニング 117,700円、DVD 137,500円、E+DVD 148,500円。科目別は1科目 29,700円から | 一括 74,000円(分割は月4,970円×15回で総額 74,550円) |
| 教材・講義 | フルカラーのテキストと講義動画(EラーニングかDVD)。1人の講師が4科目を担当。数学と電気の基礎の補助教材つき | テキストと添削課題が中心 |
| 質問 | 一括セットはメールの質問30回、Zoomのマンツーマン質問(1回15分)5回まで無料。科目別はメールの質問10回 | 1日3問まで |
| 添削・模試 | 公式ページに記載なし | 添削10回(総合模擬試験4回を含む) |
| 受講期間 | 標準学習期間1年。視聴と質問の期限は公式ページに記載。一括セットは不合格のとき期限を延長できる | 標準学習期間12か月。試験月まで足りないときは次の期の試験月まで指導 |
| 返金・給付金 | 30日間返金保証(条件あり)。教育訓練給付の記載はなし(会社向けの人材開発支援助成金の案内はある) | 教育訓練給付制度(一般教育訓練)の対象講座 |
並べてみると、SATは動画と質問・個別相談が厚く、科目別にも買えます。ユーキャンは添削と模擬試験で締め切りを作る形で、料金を抑えられます。どちらが良いかではなく、3つの条件のうちどれに困っているかで選びます。
なお、SATの電験三種講座は、アガルートアカデミーのサイトでも同じ金額で売られています(アガルートのページに「本商品はSAT株式会社がサービスを提供します」とあります)。中身は同じ講座で、違いは支払い方法です。アガルートのページには一括セットを12回の分割で手数料無料で払えるとあり、SATのページではクレジットカードの分割は金利手数料が別です。分割で払いたい人は、両方の支払い方法を見比べてください。
| 困っていること | 合いやすい形 |
|---|---|
| ① 質問できる人がいない | 質問の回数が多い、個別相談がある講座 |
| ② 計画が続かない | 添削の締め切りや模擬試験がある講座 |
| 1科目だけが不安 | 科目別に買える講座 |
SATの電験三種講座(第三種電気主任技術者講座)は、フルカラーのテキストと講義動画に、メールとZoomの質問がついていて、科目別にも申し込めます。料金・内容・サポートの範囲は、公式サイトで最新の情報を確かめてください。
表の金額と内容は、各社の公式ページで確かめた時点のものです。料金・期間・サポートの範囲は変わることがあるので、申し込む前に必ず公式ページで確かめてください。
独学から途中で講座に切り替えるときの考え方
独学で始めて、途中から講座を使う人もいます。このときは、科目合格の制度を使って「残った科目だけ講座にする」のが無駄の少ない方法です。
今の状態を書き出す:合格した科目、手が止まっている科目、次の試験までの月数
止まっている理由を3つの条件で分ける:質問か、計画か、時間か
理由が質問か計画なら、その科目だけ講座を使う。科目別に買える講座を選ぶ
受講期間が次の試験まで届くかを確かめてから申し込む
たとえば、理論で計算問題が止まっていて、ほかの科目は独学で進んでいるなら、理論だけを講座で補う形が考えられます。理論は4科目の土台になる計算が多いので、ここで止まると全体が遅れます。
切り替えるかどうかを決める前に、独学の進め方を一度見直すのもひとつの方法です。参考書の選び方を変えるだけで進む人もいます。
講座選びでよくある間違い
講座選びの失敗は、「講座の中身」ではなく「自分の使い方」と合っていないことから起きます。よくあるのは次の3つです。
| よくある間違い | どうすればいいか |
|---|---|
| 総額の安さだけで決める | 質問と受講期間が自分の困りごとに合っているかを先に見る |
| 次の試験の日程を見ずに申し込む | 受講期間が切れる時期と、受ける回の日程を並べて確かめる |
| 全科目を一度に買う | 科目合格を使い、止まっている科目だけ講座にできないか考える |
「この講座なら必ず合格する」という講座はありません。合格を左右するのは、講座を使って過去問を解いた量です。

よくある質問
まとめ|講座は「質問」と「計画」の穴を埋める道具
- 電験三種の通信講座と独学の違いは、学ぶ順番・質問・締め切りの3つ
- 質問できる人がいない、計画が続かない、時間よりお金を使える、のうち2つ以上なら講座を検討する
- 料金は1か月あたり・1時間あたりに直すと比べやすい(12か月・毎日1時間なら約206〜327円/時間)
- 選ぶときは料金・教材・講義・質問・添削・受講期間・返金と給付金の7つを見る
- 独学から切り替えるなら、科目合格を使って止まっている科目だけ講座にする
まずは、自分が止まっている理由が「質問」「計画」「時間」のどれかを書き出してみてください。理由がわかれば、講座が要るかどうかも、どの講座を選ぶかも決まります。
- 電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者の試験概要」:4科目・科目合格の免除(最大で連続5回)・上期と下期・CBT方式
- SAT「第三種電気主任技術者」講座:一括セット・科目別の料金、教材の形、メールの質問30回・Zoomの質問5回、標準学習期間1年、30日間返金保証(条件あり)
- アガルートアカデミー「電験三種講座」:SAT株式会社が提供する同じ講座の販売ページ。一括セットの12回分割(手数料無料)
- ユーキャン「電験三種講座 費用について」:一括・分割の料金、標準学習期間12か月、添削10回、質問1日3問、教育訓練給付制度の対象
- 厚生労働省「教育訓練給付金」:一般教育訓練は経費の20%(上限10万円)を修了後に支給
法令・規格・資料は改訂されることがあります。料金や制度は変わることがあるので、申し込む前に発行元の最新の情報で確かめてください。
電験三種の勉強を試験の得点につなげるなら、前後の単元とあわせて教科書で押さえておくと安心です。TAC出版『みんなが欲しかった!』シリーズの、電験三種「理論」の教科書と問題集が1冊になった本です。
電験三種の試験でどう問われるかは、過去問で確かめるのがいちばんの近道です。電験三種の過去10年分の試験問題をまとめた過去問題集です(2026年度版)。
メーカーで電気設計と品質保証に携わってきた経験をもとに執筆しています。むずかしい専門用語をできるだけ使わず、はじめて学ぶ人がつまずかないように、図とたとえで説明することを大切にしています。
「どこから手をつければいいかわからない」「計算問題で手が止まる」と感じたら、講義と問題演習がセットになった通信講座を使う方法もあります。SATの電験三種講座(第三種電気主任技術者講座)は、フルカラーのテキストと講義動画で学べて、メールなどで質問もできます。料金や内容は公式サイトで確かめてください。
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講座を使うか決めたら、次は独学の進め方と教材をそろえます。まずは勉強の全体の流れから確かめましょう。
テーマ別に、もっと深く学ぶ
気になるところから読んでも大丈夫です。どの記事も、はじめて学ぶ人向けにやさしく書いています。