電線・ケーブルと配線

AWGとsqの対応表|AWG30〜4/0のmm²換算と近いスケアの選び方

AWG と sq の対応表のアイキャッチ。太さの違う電線の写真に、AWG14 は 2sq の文字

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AWGとsqの対応表は、次の節に AWG30〜4/0 を1枚にまとめました。要点だけ先に書きます。AWG(アメリカン・ワイヤ・ゲージ。アメリカの電線の太さの規格)は番号が小さいほど太く、3番小さくなると断面積が約2倍になります。sq(スケア)は断面積 mm² の呼びです。AWG14 は 2.08mm² で 2sq、AWG16 は 1.31mm² で 1.25sq、AWG20 は 0.52mm² で 0.5sq がほぼ同じ太さ。AWG18(0.82mm²)は 0.75sq より約1割太いので、置き換えるなら 1.25sq を選びます。

海外製の機器の取扱説明書は AWG、国内の電線のカタログは sq。どちらかに揃えないと、太さを比べられません。

AWG と sq の対応表のアイキャッチ。太さの違う電線の写真に、AWG14 は 2sq の文字

AWG と sq の対応表(AWG30〜4/0)

AWG の断面積と、国内でよく使う sq を並べた対応表です。「ほぼ同じ sq」は断面積の差が±6%以内のもの、「置き換えるなら」は断面積が同じか太い sq のうち最も細いものです。

AWG直径(mm)断面積(mm²)ほぼ同じ sq(差)置き換えるならこれ以上
AWG300.2550.051—0.5sq
AWG280.3210.081—0.5sq
AWG260.4050.129—0.5sq
AWG240.5110.205—0.5sq
AWG220.6440.326—0.5sq
AWG200.8120.5170.5sq(-3%)0.75sq
AWG181.0240.823—1.25sq
AWG161.2911.3091.25sq(-5%)2sq
AWG141.6282.0812sq(-4%)3.5sq
AWG122.0533.3093.5sq(+6%)3.5sq
AWG102.5885.2625.5sq(+5%)5.5sq
AWG83.2648.3688sq(-4%)14sq
AWG64.11513.314sq(+5%)14sq
AWG45.18921.122sq(+4%)22sq
AWG26.54433.6—38sq
AWG1/08.25253.5—60sq
AWG2/09.26667.4—100sq
AWG3/010.40485.0—100sq
AWG4/011.684107.2—150sq

直径・断面積は Amphenol「A.W.G. - mm2 対応表」の値(単線として計算した値)。sq は国内の KIV・IV・CV の表にある系列(0.5・0.75・1.25・2・3.5・5.5・8・14・22・38・60・100・150)から選んだ。差は sq÷AWG の断面積−1。

表の直径と断面積は、AWG の定義式で19行すべてを計算し直して確かめました。どの行も Amphenol の表と0.1%以内で一致しています。式は次の節で紹介します。

AWG22 より細い行に「ほぼ同じ sq」が無いのは、国内の KIV の表が 0.5sq から始まるためです。細い電線は国内メーカーも AWG で品番を付けていて、SWCC の UL1007 の仕様書は AWG28〜16 を AWG のまま並べています。

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AWG と sq の対応表。AWG24〜4 の断面積と、ほぼ同じ sq、置き換えるならこれ以上の sq

AWG の数字のルール:3番で断面積2倍、6番で直径2倍

AWG は、番号が3小さくなるたびに断面積が約2倍、6小さくなるたびに直径が約2倍になるように決められています。AWG20 の 0.52mm² から3番太い AWG17 は 1.04mm²、6番太い AWG14 は 2.08mm² です。

AWG の定義式(n は AWG 番号)
直径 d = 0.127 × 92^((36−n)÷39) mm

AWG36 の直径を 0.127mm、AWG0000(4/0)を 0.46インチ(11.684mm)とし、その間を39段の等比で割ったのが AWG です。だから番号が1つ変わるごとに、直径は約1.12倍ずつ変わります。

STEP 1

1段あたりの直径の倍率:92^(1÷39) = 約1.1229倍

STEP 2

断面積は直径の2乗なので、1段で 1.1229² = 約1.261倍

STEP 3

3段で 1.261³ = 約2.005倍(断面積が2倍)

STEP 4

6段で直径が 1.1229⁶ = 約2.005倍(直径が2倍)

この規則を覚えておくと、表が手元になくても見当がつきます。AWG14 が約2mm² なら、AWG17 は約1mm²、AWG20 は約0.5mm²。3つ飛びに半分ずつです。

注意|番号の向きが sq と逆

sq は数字が大きいほど太く、AWG は数字が小さいほど太い。AWG の「22」と「24」を比べるとき、24 の方が細い電線です。ここで取り違える人がとても多いのです。

AWG の番号と断面積のグラフ。3番太くなるごとに断面積が約2倍。AWG20 0.52mm²、AWG14 2.08mm²

sq(スケア)とは:断面積 mm² の「呼び」

sq は square(スクエア)の略で、電線の導体の公称断面積(呼びの断面積)を mm² で表したものです。2sq なら断面積が約2mm²。ただし、より線の実際の断面積は、素線の本数と直径から計算すると呼びと少しずれます。

より線は、細い素線を何本もより合わせた電線です。カタログの「構成」の欄に「37/0.26」とあれば、直径0.26mm の素線が37本という意味。この数字から実際の断面積を計算できます。

より線の断面積
断面積 = 素線の本数 × π ÷ 4 × 素線の直径²
呼び構成(本数 / 素線径)計算した断面積呼びとの差
0.75sq30本 / 0.18mm0.763mm²+1.8%
1.25sq50本 / 0.18mm1.272mm²+1.8%
2sq37本 / 0.26mm1.964mm²-1.8%
3.5sq45本 / 0.32mm3.619mm²+3.4%
5.5sq70本 / 0.32mm5.630mm²+2.4%

構成は稲葉電線の KIV 仕様書・東日京三の KIV カタログ(同じ値)。断面積は calc.py で計算。

2sq は計算すると 1.964mm² で、呼びより約2%細い値でした。AWG14(2.081mm²)と比べると約6%細くなります。表で「ほぼ同じ」と書いた組でも、この程度の差はあると考えてください。

VVF の 1.6mm は「直径」:断面積に直すと AWG14 に近い

単線の直径断面積近い AWG(差)
1.6mm2.011mm²AWG14 2.081mm²(+3.5%)
2.0mm3.142mm²AWG12 3.309mm²(+5.3%)
2.6mm5.309mm²AWG10 5.262mm²(−0.9%)

住宅の VVF ケーブルの「1.6」「2.0」は、断面積ではなく単線の直径です。1.6mm の断面積は π÷4×1.6² = 2.011mm² で、AWG14 にほぼ相当します。

sq(スケア)のより線の構成から計算した実際の断面積。2sq は 37本/0.26mm で 1.964mm²

AWG の指定を sq に置き換えるときの決め方

取扱説明書の「AWG◯以上」を sq に置き換えるときは、断面積が同じか太い sq を選ぶのが基本です。AWG14 以上なら、2sq はわずかに細いので、厳密には 3.5sq になります。

STEP 1

指定の AWG の断面積を対応表で引く(AWG14 なら 2.081mm²)

STEP 2

「以上」の指定なら、それより太い sq のうち最も細いものを選ぶ(2.081 以上 → 3.5sq)

STEP 3

端子台・圧着端子・コネクタが、その太さの電線を受けられるか、部品のデータシートの適用電線の範囲で確かめる

STEP 4

流す電流と配線の長さで、許容電流と電圧降下も満たすかを確かめる

筆者なら、指示書の「AWG14以上」は 3.5sq と読みます。理由は、2sq は呼びでも約4%、構成から計算すると約6%、AWG14 より細いからです。「以上」は下限なので、少しでも下回る電線を選ぶ根拠になりません。

一方で、2sq を AWG14 の代わりとして扱う現場もあります。どちらでよいかを決めるのは、機器のメーカーです。迷ったら、メーカーに「2sq で可か」を問い合わせるのが確実です。

STEP 3 の端子の確認は、この記事の表では答えられません。たとえば JST の XH コネクタは AWG#30〜#22、PH コネクタは AWG#32〜#24 と、コネクタごとに受けられる電線の範囲が決まっています。太くしすぎて端子に入らない、という失敗もあります。

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AWG の指定を sq に置き換える4ステップ。AWG14 以上なら 3.5sq、端子の適用範囲と許容電流も確かめる

AWG と sq の換算でよくある間違い4つ

AWG と sq の換算の間違いは、番号の向き、直径と断面積の取り違え、「ほぼ同じ」を等しいと思うこと、被覆を含めた外径で比べることの4つです。

間違い正しくは
AWG も sq と同じく、数字が大きいほど太いと思うAWG は数字が小さいほど太い(3番で断面積2倍)
VVF の 1.6mm を断面積 1.6mm² と読む1.6mm は直径。断面積は 2.011mm²(AWG14 相当)
AWG18 を 0.75sq と同じとみなすAWG18 は 0.823mm² で、0.75sq より約1割太い。置き換えは 1.25sq
被覆を含めた外径で太さを比べる比べるのは導体の断面積。外径は絶縁体の厚さで変わる

3つ目の AWG18 と 0.75sq は、見た目では区別がつきません。差は約9%。電流に余裕がない回路では、この差がそのまま発熱の差になります。

AWG と sq の換算のよくある間違い4つ。番号の向き、直径と断面積、AWG18 と 0.75sq、外径

よくある質問(FAQ)

Q. AWG18は何sqですか?

A. AWG18は断面積0.823mm²で、0.75sqより約1割太い太さです。置き換えるなら断面積が上回る1.25sqを選びます。

Q. AWG14は2sqと同じですか?

A. AWG14は2.081mm²で、2sqは約4%細い太さです。「AWG14以上」の指定なら3.5sqが確実です。

Q. sqとmm²は同じ意味ですか?

A. sq(スケア)は電線の導体の公称断面積をmm²で表した呼びで、2sqは断面積約2mm²の電線です。

Q. AWGは数字が大きいほど太いですか?

A. 逆で、AWGは数字が小さいほど太く、3番小さくなるごとに断面積が約2倍になります。

参考にした資料

(2026年10月に確認)

法令・規格・資料は改訂されることがあります。実務で使うときは、発行元の最新版で確かめてください。

この記事の理解を深める本と道具
おすすめの本

AWG を sq に置き換えたあと、その太さで流せる電流の考え方まで確かめたい人に向いています。技術評論社の『[カラー図解]電気エンジニア1年目の教科書 〜電気系設備保全・生産技術の実務のための基本〜』(シマタケ 著)で、目次に「電線サイズと許容電流」の節があります。

S
シラス
電験三種・QC検定1級 / メーカーでパワエレ設計・品質保証 実務10年

メーカーで電気設計と品質保証に携わってきた経験をもとに執筆しています。むずかしい専門用語をできるだけ使わず、はじめて学ぶ人がつまずかないように、図とたとえで説明することを大切にしています。

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