基板設計

BGAとは?ICパッケージの構造とQFP・QFNとの違い|X線検査が必要な理由を図解

BGAとは何かを表すアイキャッチ。ICの底面にはんだボールが碁盤の目のように並んでいる

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まず要点

BGA(Ball Grid Array)とは、ICの底面全体に、はんだボール(小さな球状のはんだ)を碁盤の目のように並べたパッケージです。QFP・QFNとの違いは、電極がどこにあるか。

  • QFP:4辺から足(リード)が横に出る。はんだが目で見える(QFPの見分け方とリード浮き)
  • QFN:足がなく、底面の外周に平らな電極と、中央に放熱パッド(QFNの放熱パッドのはんだ付け)
  • BGA:底面全体にボール。同じ14mm角でQFPの100ピンに対し169〜289個。はんだは外から見えず、X線で確かめる

次に迷う点次に迷いやすいのは「自分の工場(または頼む実装会社)でBGAを実装・検査できるか」です。X線・外観検査(AOI)・電気的な検査(ICT)の使い分けはBGA実装の検査で比べています。

BGAとは何かを表すアイキャッチ。ICの底面にはんだボールが碁盤の目のように並んでいる

BGAとは?底面にはんだボールを並べたICパッケージ

BGAは、ICの裏側に、はんだの小さな玉を碁盤の目のように並べたパッケージです。名前は Ball(球)+ Grid(碁盤の目)+ Array(並び)の頭文字で、「ボール・グリッド・アレイ」と読みます。

そもそもパッケージとは、ICの本体(シリコンのチップ)を守り、基板にはんだ付けできるようにする「入れ物」のことです。チップは爪の先ほどの大きさで、そのままでは基板につけられません。そこで樹脂などで包み、外に電極を出します。この電極の出し方の違いが、そのままBGA・QFP・QFNという種類の違い。

BGAの中はこうなっている

部分役割
チップ(ダイ)ICの本体。回路が作り込まれたシリコンの小片
封止樹脂(モールド)チップを包んで、湿気やほこり、衝撃から守る
サブストレート(中継の基板)チップの細かい電極を、裏面のボールの位置まで配線で広げる小さな基板
はんだボールリフロー(炉で温めるはんだ付け)で溶けて、基板のパッドとつながる電極
たとえると

QFPが「体の横から足が生えたムカデ」なら、BGAは「裏一面に吸盤がついたタコの足の裏」です。足を横に出すと並べられる数は外周の長さで決まりますが、裏一面を使えば面積の分だけ並べられます。

POINT

つまり、BGAは「電極を裏一面に並べたパッケージ」です。CPU・FPGA・メモリ・スマホのSoC(多くの機能を1つにまとめたIC)など、ピン数の多いICの多くがBGAです。

BGAの構造の断面図。封止樹脂の中にチップがあり、サブストレートを通して底面のはんだボールで基板とつながる

BGAをのせる「プリント基板」そのものの構造と種類は、次の記事で基礎から図解しています。

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BGA・QFP・QFNの違いは「電極がどこにあるか」

BGA・QFP・QFNの違いは、電極の場所です。QFPは外周の横、QFNは底面の外周、BGAは底面全体にあります。どれも基板の表面にのせてはんだ付けする「表面実装」の部品です。

パッケージ名前の意味電極の場所と形
QFPQuad Flat Package(4方向に足がある平たいパッケージ)4辺から、カモメの翼のように曲がった足(リード)が横に出る
QFNQuad Flat No-lead(足のないQFP)底面の外周に平らな電極。中央に大きな放熱パッドがあるものが多い
BGABall Grid Array(ボールを碁盤の目に並べたもの)底面全体に、はんだボールが碁盤の目に並ぶ

データシートの「QFN-32」「LQFP-64」「BGA-256」の数字は、電極(ピン)の数です。LQFPのLはLow profile(薄型)の意味で、形はQFPの仲間です。

やってみる|型番の数字を寸法で確かめる

外形図の「本体の大きさ」と「ピッチ(電極の中心どうしの間隔)」があれば、ピン数が本体に収まるかを計算で確かめられます。端の電極から端の電極までの長さは、(1辺の本数 − 1)× ピッチです。

表記の例本体・ピッチ1辺の本数端から端まで
LQFP-6410mm角・0.5mm64 ÷ 4 = 16本15 × 0.5 = 7.5mm
QFN-325mm角・0.5mm32 ÷ 4 = 8本7 × 0.5 = 3.5mm
BGA-25617mm角・1.0mm16 × 16 = 256個(1辺16個)15 × 1.0 = 15mm

3つとも本体より短い。残りが角と外周の余白です。寸法は、メーカーの外形の一覧や販売店の部品表に載っている代表的な組み合わせです。同じ表記でも本体の大きさはメーカーで違うことがあります。手元の部品は外形図で確かめてください。

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注意|ここで間違えやすい

QFNとBGAは、どちらも電極が底面にあって見えにくい点で似ています。違いは並び方で、QFNは外周の1列(+中央の放熱パッド)、BGAは面全体です。QFNは横から電極の端が少し見えますが、BGAの内側のボールは外からまったく見えません。

QFP・QFN・BGAの違いの図。QFPは外周の横に足、QFNは底面の外周に電極、BGAは底面全体にはんだボール

この記事には「qfn」「qfp」と検索して来る人も多く、Bing のクリックの半分ほどがこの2語でした。そこでQFPとQFNで迷う点も、ここで答えます。

QFPの見分け方とリード浮き

QFPは、4辺から足が横に出ていて、真横から見るとカモメの翼のように曲がっています(ガルウイング)。はんだの山(フィレット)が外から見えるので、ルーペや外観検査装置で確かめられます。

QFPで多い不良がリード浮きです。足の一部がパッドから浮いて、はんだでつながらない状態。原因は、運ぶときやトレーから出すときの足の曲がり、足先の高さのばらつき(コプラナリティ)、基板の反りの3つが代表です。真上からだと見落とします。斜めから見てください。0.5mmピッチ以下では、隣の足どうしがつながるブリッジも起きやすくなります。

足先の高さのばらつきの許容値は、部品ごとの外形図に書かれています。資料によって値が違うため、この記事では数字を挙げません。ブリッジなどほかの不良の見分け方ははんだ付け不良5選で図解しています。

QFNの見分け方と、放熱パッドのはんだ付け

QFNは足のない四角いパッケージで、底面の外周に平らな電極、中央に大きな放熱パッド(エクスポーズドパッド)があります。足が出ないので、同じピン数のQFPより小さい。

危ないのは、見えない放熱パッドの下。広いパッドにはんだペーストを全面に塗ると、ガスの逃げ場がなくなって空洞(ボイド)が残りやすい。ペーストが多すぎると部品が浮いて、外周の電極が届きにくくもなります。そこで、メタルマスクの開口を格子などに分けて、塗る量を減らします。TIのQFNの実装資料では、パッドの面積の50〜70%ほどが目安。開口の形はデータシートの推奨に合わせます。

QFNの基板で、何を先に見るか。筆者なら、外周の電極より先に、放熱パッドの下のビアとペーストの開口を確かめます。理由は、外周は横から見えても、放熱パッドの下は外観検査で見えず、不良があっても出荷前に気づきにくいからです。ビアの数と置き方はサーマルビアの設計で計算しています。

車載向けには、電極の側面に段差をつけてめっきし、横にもはんだの山ができる「ウェッタブルフランク」のQFNもあります。外観検査装置で確かめやすくするための形です。

BGAのメリット|同じ大きさでピン数が何倍にもなる

BGAの一番のメリットは、同じ大きさのパッケージでピン数を何倍にもできることです。外周だけを使うQFPと、面全体を使うBGAを、同じ14mm角で計算して比べてみます。

QFP

14mm角・0.5mmピッチ(ピンの中心どうしの間隔)のQFPは、1辺に25本、4辺で 25 × 4 = 100ピン(LQFP-100がこの大きさです)。

BGA 1.0mm

同じ14mm角に1.0mmピッチでボールを並べます。1辺は 14 ÷ 1.0 = 14 ですが、端に少し余白を残すので1辺に13個。13 × 13 = 169個。

BGA 0.8mm

0.8mmピッチなら、14 ÷ 0.8 = 17.5 なので1辺に17個。17 × 17 = 289個。QFPの約3倍です。

QFPのピン数は「外周の長さ」に比例しますが、BGAのボールの数は「面積」に比例します。パッケージを大きくするほど差は広がり、CPUやFPGAでは1,000個を超えるBGAも使われています。実際のボールの数と並び方は、ICごとにデータシートで確かめてください(中央を空けたものもあります)。

ピン数のほかのメリット

  • 小さくできる:足が横に飛び出さないので、基板の上で占める面積がパッケージの大きさとほぼ同じ。
  • 高速の信号に強い:チップからボールまでの道のりが短く、寄生インダクタンス(配線の長さによるじゃまな性質)が小さい。
  • 熱を逃がしやすい:たくさんのボールを通して、熱を基板へ逃がせる。
  • はんだ付けで位置がそろう:溶けたはんだの表面張力で、少しずれてのせても正しい位置に引き寄せられる(セルフアライメント)。
QFPとBGAのピン数の違いの図。同じ14mm角でQFPは外周だけで100ピン、BGAは0.8mmピッチで289個

BGAのデメリット|見えない・直しにくい・湿気に弱い

BGAのデメリットは、はんだ付けの部分が外から見えないことと、それによって検査・修理・基板が大がかりになることです。BGAを採用するかどうかは、設計者だけでなく製造と品質の部門も一緒に決めます。

デメリットなぜ困るかどう対策するか
はんだ付けが見えない内側のボールは目でも顕微鏡でも確かめられないX線検査で、ボールの形やボイド(中の空洞)を見る
修理がむずかしいはんだごてでは外せない専用のリワーク装置(部品を温めて外し、付け直す装置)を使う
基板の層が増える内側のボールから配線を引き出す道がないビア(層をつなぐ穴)で内層へ逃がす。多層基板になる
湿気に弱い吸った水分がリフローの熱で一気に膨らみ、パッケージが割れる(ポップコーン現象)防湿袋を開けてからの時間を管理し、超えたらベーキング(乾燥)する
温度変化に弱いことがあるICと基板の伸び縮みの差(熱膨張係数の差)が、はんだボールにかかる基板材料を選ぶ。必要ならアンダーフィル(すき間を樹脂で埋める)を使う
注意|湿気の管理の目安

部品の吸湿のしやすさはMSL(湿気感受性レベル)で表されます。BGAに多いMSL3では、防湿袋を開けてから30℃・60%RH以下で168時間(1週間)以内にリフローするのが目安です。超えたら、規格(J-STD-033)やメーカーの指示に従ってベーキングします。部品ごとのレベルは、袋のラベルとデータシートで確かめてください。

BGAの4つの弱点の図。はんだが見えない、修理がむずかしい、基板の層が増える、湿気に弱い

BGAの実装と検査|リフローでつけてX線で確かめる

BGAはリフローではんだ付けし、X線検査ではんだの状態を確かめます。流れは次のとおりです。

STEP 1 印刷

基板のパッドに、メタルマスク(穴の開いた薄い金属板)を使って、はんだペースト(クリームはんだ)を印刷する。

STEP 2 搭載

マウンター(部品をのせる機械)でBGAをのせる。ボールとペーストの位置を合わせる。

STEP 3 リフロー

炉で温めて、ボールとペーストを一緒に溶かしてつなぐ。表面張力で位置も整う。

STEP 4 X線検査

X線で透かして、ブリッジ(隣どうしのくっつき)、ボールの欠け、ボイドの大きさを見る。必要なら斜めから見たり、3次元で見たりする。

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X線・AOI・ICTで、外から見えないBGAのはんだをどう確かめるかを比べています。

X線検査で見る不良

不良どんな状態か
ボイドボールの中にできた空洞。許容の目安は IPC の規格(IPC-7095・IPC-A-610)や客先の基準で決まり、規格の版でも数字が違う。大きさだけでなく、パッドとの境目にあるかどうかも重要
ブリッジ隣のボールどうしがはんだでつながり、ショートしている
ヘッドインピローボールとペーストが溶け合わず、枕に頭をのせたように接しているだけの状態。真上からのX線では見つけにくい
未はんだ(オープン)基板の反りなどで、ボールがパッドに届いていない
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POINT

つまり、BGAを使うには「リフロー炉」と「X線検査装置」と「リワーク装置」がそろっている必要があります。外部の実装会社に頼む場合も、BGAに対応しているかを最初に確かめましょう。

BGAの実装と検査の流れ。はんだペーストの印刷、搭載、リフロー、X線検査

BGAの基板設計|内側のボールから配線をどう引き出すか

BGAの基板設計でいちばん大事なのは、内側のボールからの配線の引き出し方です。外側の1〜2列は表面の配線でそのまま外へ出せますが、内側のボールは周りをほかのボールに囲まれていて、表面には道がありません。

引き出し方やり方向いている場合
ドッグボーンパッドから短い配線を斜めに出し、ボールのすき間にビアを置いて内層へ落とす(形が骨に似ている)0.8mmピッチ以上など、すき間にビアが入る場合
ビアインパッドパッドの真下にビアを開け、穴を埋めてふさぐ0.5mmピッチ以下など、すき間にビアが入らない場合(基板の費用は上がる)

内側の列が多いほど、引き出すための層が増えます。ボールの列数が多いBGAでは4層以上の多層基板になることが多く、基板の費用に直結します。ピッチが狭いと、配線の幅とすき間、ビアの穴の大きさも基板メーカーの標準を超えやすくなるので、部品を決める前に基板メーカーの仕様を確かめておきます。

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ビアにも種類がある。BGAの引き出しで使う穴の違い

POINT

フットプリント(基板側のパッドの形)は、データシートの推奨ランドパターンに合わせます。BGAのパッドは、ソルダーレジスト(緑の膜)の開け方で2種類あり(銅の形で決めるものと、レジストの穴で決めるもの)、どちらを使うかもメーカーの推奨に従います。

BGAの配線の引き出し方の図。ドッグボーンはパッドのすき間にビアを置き、ビアインパッドはパッドの真下にビアを開ける

BGA・QFP・QFNの比較表と、仲間のパッケージ

QFPは扱いやすさ、QFNは小ささと放熱、BGAはピン数と高速性が強みです。一覧で比べると、選ぶときの基準がはっきりします。

比べる点QFPQFNBGA
電極の場所外周の横(足)底面の外周(+放熱パッド)底面全体(ボール)
ピン数中くらい少なめ〜中くらい多い
基板の上の面積大きい(足の分)小さいピン数のわりに小さい
放熱弱め強い(放熱パッド)強い
はんだの目視できる側面だけできない(X線)
手はんだ・修理できるホットエアーが必要リワーク装置が必要
基板の層数2層でも作りやすい2層でも作りやすい多層になりやすい
よく使われるICマイコン・汎用IC電源IC・小型機器のICCPU・FPGA・メモリ・SoC

データシートで見かける仲間

名前仲間特徴
SOP・SOIC・TSSOPQFPの仲間2辺だけに足がある。TSSOPは薄型
LQFP・TQFPQFPの仲間薄型のQFP
DFN・SONQFNの仲間2辺だけに底面の電極がある
LGABGAの仲間ボールの代わりに平らな電極(ランド)が碁盤の目に並ぶ
FBGA・CSP・WLCSPBGAの仲間ピッチが細かい小型のBGA。WLCSPはチップとほぼ同じ大きさ
QFP・QFN・BGAの比較表。ピン数・面積・放熱・はんだの目視・修理のしかたの違い

BGA・QFP・QFNの選び方|4つの順番で決める

パッケージは、ピン数→製造の設備→大きさと熱→修理のしかた、の順に確かめると迷いません。同じICに複数のパッケージがある場合の決め方です。

STEP 1

ピン数:使いたいICがBGAにしかないなら、BGAで進める前提で次を確かめる。QFPやQFNがあるなら、候補に残す。

STEP 2

製造の設備:X線検査装置とリワーク装置があるか、実装会社がBGAに対応しているか。ない場合は、QFPかQFNにする。

STEP 3

大きさと熱:基板を小さくしたい、発熱が大きいなら、QFN(放熱パッドつき)が有力。

STEP 4

修理のしかた:試作で何度も付け替える、現場で部品を交換したいなら、手はんだのできるQFPが扱いやすい。

POINT

つまり、BGAは「ピン数や速度のためにほかの選択肢がないとき」に、製造の準備をしてから選ぶパッケージです。設計の早い段階で製造部門に相談すると、あとで作り直す手間が減ります。

BGA・QFP・QFNの選び方の流れ。ピン数、製造の設備、大きさと熱、修理のしかたの順に確かめる

BGAの見えない所で起きるボイドなど、はんだ付けの代表的な不良は次の記事で5つに分けて図解しています。

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BGAでよくある間違い

よくある間違い正しい考え方
外側のボールが顕微鏡できれいなら合格見えるのは外周だけ。内側はX線で確かめる
防湿袋を開けたまま、何日も置いてからリフローするMSLの時間を超えたらベーキングする。開けた日時を記録する
回路図ができてから基板の層数を考えるBGAは引き出しで層数が決まる。部品を選ぶ段階で層数と費用を見積もる
ボイドがあれば必ず不良小さなボイドはよくある。大きさ(使う規格の版・客先の基準で確かめる)と位置で判断する
フットプリントを自分で寸法を変えて作るデータシートの推奨ランドパターンに合わせる

よくある質問

Q. BGAとは何ですか?

A. ICの底面全体に、はんだボールを碁盤の目のように並べたパッケージです。ピン数の多いICに使われます。

Q. BGAとQFNの違いは?

A. QFNは底面の外周に電極が1列、BGAは底面全体にボールが並びます。BGAのほうがピン数を多くできます。

Q. QFPとは何ですか?

A. 四角いパッケージの4辺から、横に足(リード)が出ているICパッケージです。はんだ付けが目で見えます。

Q. BGAのはんだ付けはどう検査する?

A. X線検査で、ブリッジ・ボールの欠け・ボイドを確かめます。内側のボールは外からは見えないためです。

Q. BGAは手はんだできる?

A. はんだごてではできません。付け外しには、部品を温める専用のリワーク装置を使います。

Q. BGAのボイドはどこまで許される?

A. IPC の規格(IPC-7095・IPC-A-610)や客先の基準で決まり、版によって数字が違います。使う版の本文と客先の基準で確かめます。

Q. QFNパッケージとは?

A. 底面の外周に平らな電極を並べた、足(リード)のないICパッケージです。中央の放熱パッドで熱を基板へ逃がせます。

Q. QFNのはんだ付けはどう確かめる?

A. 側面に出た電極の端は目や外観検査装置で見られますが、底面の電極と放熱パッドの下はX線で確かめます。

Q. QFPのリード浮きとは?

A. QFPの足の一部がパッドから浮き、はんだでつながっていない不良です。足の曲がりや基板の反りが原因になります。

まとめ
  • BGAは、ICの底面全体にはんだボールを碁盤の目に並べたパッケージ
  • QFPは外周の横、QFNは底面の外周、BGAは底面全体に電極がある
  • 面全体を使うので、同じ14mm角でもQFPの100ピンに対し、BGAは169〜289個並べられる
  • はんだが見えないので、X線検査・リワーク装置・多層基板・吸湿の管理が必要
  • 選ぶ順番は、ピン数→製造の設備→大きさと熱→修理のしかた
BGAのまとめの図。底面全体にはんだボール、同じ大きさで多ピン、検査はX線、湿気と層数に注意
参考にした資料

(2026年10月に確認)

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シラス
電験三種・QC検定1級 / メーカーでパワエレ設計・品質保証 実務10年

メーカーで電気設計と品質保証に携わってきた経験をもとに執筆しています。むずかしい専門用語をできるだけ使わず、はじめて学ぶ人がつまずかないように、図とたとえで説明することを大切にしています。

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