機械科目の解説

【図解で完全理解】三相誘導電動機の速度制御|4つの方法をイメージでマスター

💭 こんな疑問、ありませんか?

  • 誘導電動機の速度って、どうやって変えるの?
  • インバータって何?V/f制御って?
  • 4つの制御法の違いがイメージできない…

この記事でスッキリ解決!
「扇風機のダイヤル」「自転車のギア」など身近な例えで、4つの速度制御法を完全マスターできます!

📌 この記事の結論(先に知っておこう!)

誘導電動機の速度を変える方法は4つあります。同期速度の公式 Ns = 120f / p から、極数p周波数fを変えれば速度が変わります。それ以外に、電圧二次抵抗を変える方法もあります。試験では「インバータ=V/f制御」が超重要です!

🚗 まずは「速度制御」のイメージをつかもう!

誘導電動機の速度制御を一言で言うと…

「モーターの回転速度を、用途に合わせて自由に変える技術」

身近な例で考えてみましょう。

🌀

扇風機

弱・中・強で風量を変える

🚗

電気自動車

アクセルで速度を調整

🏭

ベルトコンベア

製品に合わせて速度調整

これらは全て「モーターの速度制御」が使われています。では、どうやって速度を変えるのでしょうか?

🔑 速度制御の鍵は「同期速度の公式」にあり!

速度制御を理解するために、まず同期速度の公式を思い出しましょう。

Ns = 120f / p [min⁻¹]

Ns=同期速度 f=周波数 p=極数

この公式から、速度を変える方法が見えてきます!

💡 公式から読み取れる2つのヒント

📈

fを大きくする

→ Nsが大きくなる(速くなる)

📉

pを大きくする

→ Nsが小さくなる(遅くなる)

🎯 速度制御 4つの方法|一覧で確認!

誘導電動機の速度を変える方法は、大きく分けて4つあります。

制御法 何を変える? イメージ 特徴
①極数変換 極数p 🚲 自転車のギアチェンジ 段階的な速度変更
②周波数制御 周波数f 🎹 ピアノの音の高さ 滑らかに自由自在 ⭐
③一次電圧制御 電圧V 💡 照明の調光器 トルクを変えて制御
④二次抵抗制御 抵抗r₂ 🚰 水道の蛇口 巻線形専用

⭐ 試験最重要! 現在、最も広く使われているのは②周波数制御(インバータ制御)です。「V/f制御」「V/f一定制御」というキーワードと一緒に覚えましょう!

🚲 ①極数変換|自転車のギアチェンジ

🔧 極数変換とは?

極数変換は、モーターの「極数p」を変えて、同期速度Nsを変える方法です。

自転車のギアチェンジで考えてみましょう。

🚲

軽いギア(歯数少ない)

⚙️ 小

ペダルは軽いけど…
スピードが出ない

重いギア(歯数多い)

⚙️⚙️⚙️ 大

ペダルは重いけど…
スピードが出る!

モーターも同じです!

🏭

極数が少ない(p=2)

Ns = 120×50÷2

= 3000 min⁻¹(速い!)

極数が多い(p=4)

Ns = 120×50÷4

= 1500 min⁻¹(遅い)

📝 極数変換のポイント

極数pを増やす → 同期速度Nsが下がる(遅くなる)

極数pを減らす → 同期速度Nsが上がる(速くなる)

⚠️ 速度は「段階的」にしか変えられない(2極→4極→6極…)

🎹 ②周波数制御(インバータ)|試験最重要!

🌟 インバータ制御とは?

周波数制御は、電源の「周波数f」を変えて、同期速度Nsを変える方法です。

これが現代の主役、インバータ制御です!

⭐⭐⭐

周波数制御=インバータ制御
これが試験で一番大事!

ピアノの音で考えてみましょう。

🎹

低い音(周波数が低い)

♪ 〜〜〜

弦の振動がゆっくり
ゆったりした音

高い音(周波数が高い)

♪ ~~~~

弦の振動が速い
キンキンした音

モーターも同じです!電源の周波数を変えると、回転速度が変わります。

📊 計算例(極数p=4の場合)

f = 30 Hz

Ns = 120×30÷4
= 900 min⁻¹

f = 50 Hz(通常)

Ns = 120×50÷4
= 1500 min⁻¹

f = 60 Hz

Ns = 120×60÷4
= 1800 min⁻¹

⚡ V/f制御とは?(超重要!)

周波数を変えるとき、電圧もセットで変える必要があります。これがV/f制御です!

⚠️ なぜ電圧も変えるの?

周波数だけ下げると…電流が増えすぎてモーターが焼ける
だから「V/f(電圧÷周波数)を一定」に保つことが大切なんです。

V/f = 一定

電圧Vと周波数fの比率を一定に保って制御する

例:200V÷50Hz = 4 → この「4」を保つ!

💡 ③一次電圧制御|照明の調光器

🎚️ 一次電圧制御とは?

一次電圧制御は、モーターにかける「電圧」を変えて、速度を調整する方法です。

照明の調光器(ダイヤル式の明るさ調整)で考えてみましょう。

💡

電圧を下げる

🔅

照明が暗くなる
モーターは遅くなる

電圧を上げる

🔆

照明が明るくなる
モーターは速くなる

📌 電圧とトルクの関係

ここで重要なポイント!電圧を変えると、トルク(回転力)が変わります。

トルク T ∝ V²

トルクは電圧の2乗に比例する!

📊 計算例

電圧を70%(0.7倍)に下げると…
トルクは 0.7² = 0.49倍(約半分)になる!

⚠️ 注意点:電圧を下げすぎるとトルクが足りなくなって、負荷に負けてしまいます。扇風機の「弱」モードをイメージしてください。

🚰 ④二次抵抗制御|水道の蛇口

🔧 二次抵抗制御とは?

二次抵抗制御は、「巻線形誘導電動機」専用の制御方法です。

回転子(二次側)に外部から抵抗を接続して、その抵抗値を変えることで速度を調整します。

💡 ポイント:かご形誘導電動機では使えません!巻線形は回転子に「スリップリング」という接続端子があるので、外部から抵抗を接続できるのです。

水道の蛇口で考えてみましょう。

🚰

蛇口を絞る(抵抗大)

💧

水の流れが遅くなる
モーターも遅くなる

蛇口を開ける(抵抗小)

💦💦

水の流れが速くなる
モーターも速くなる

⚠️ 二次抵抗制御の欠点

❌ デメリット

・抵抗で電力を熱として捨てる → 効率が悪い

・抵抗器が発熱する → 冷却が必要

・現在はほとんど使われない → インバータ制御が主流

📊 4つの制御法を比較しよう!

制御法 変える量 速度変化 効率 適用
①極数変換 極数p 段階的 ◎ 良い かご形
②周波数制御 ⭐ 周波数f 連続的 ◎ 最良 かご形
③一次電圧制御 電圧V 連続的 ○ 普通 かご形
④二次抵抗制御 抵抗r₂ 連続的 △ 悪い 巻線形のみ

🏆 現代の主役は「②周波数制御(インバータ)」!
試験でも必ず出る超重要テーマです!

✅ まとめ|試験で覚えるべきポイント

📝 速度制御の4つの方法

①極数変換:極数pを変える → 自転車のギアチェンジ

②周波数制御(インバータ):周波数fを変える → V/f一定制御 ⭐超重要

③一次電圧制御:電圧Vを変える → T ∝ V²(トルクが変わる)

④二次抵抗制御:二次抵抗r₂を変える → 巻線形専用・効率悪い

🎯 試験での出題ポイント

・「インバータ」といえば → 周波数制御
・「V/f制御」「V/f一定」といえば → 周波数制御
・「滑らかに速度を変える」といえば → 周波数制御
・「巻線形」「二次抵抗」といえば → 二次抵抗制御

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