こんにちは、シラスです。
「統計学を基礎からしっかり学びたいけど、記事が多すぎてどこから読めばいいか分からない…」
そんな方のために、このブログの「統計学基礎」カテゴリーの記事を、学ぶべき正しい順番で整理しました。
上から順に読んでいけば、知識ゼロからでも「確率分布」や「推定・検定」の入り口まで到達できるように設計されています。
目次
Step 1:データの「要約」と「視覚化」
まずは基本中の基本。手元のデータを整理し、特徴を掴むための指標です。
1. 統計学の世界へようこそ
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第1回:統計学って何?身近な例で理解する統計の世界
まずはここから。「記述統計」と「推測統計」の違いとは? -
第2回:データの種類を完全理解 - 4つの尺度
名義・順序・間隔・比率尺度。「平均値」を計算していいデータとダメなデータ。
2. 代表値とバラつき(最重要!)
- 第3回:平均値の奥深い世界
- 第4回:中央値と最頻値 - 平均以外の代表値
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第5回:分散と標準偏差 - ばらつきを数値化する
統計学で一番大事な概念です。これを知らないと先に進めません。 -
【補足】つまずきポイント解説
不偏分散はなぜ n-1 で割る?直感で分かる「バラつき過小評価」の正体
標準偏差と標準誤差の違いは?どっちのエラーバーを使うべきか
3. データの可視化と関係性
Step 2:確率と分布(推測統計への架け橋)
ここから少し難しくなりますが、検定や推定を行うための「道具(分布)」を学びます。
4. 確率の基礎
- 第7回:確率とは何か - 基本概念を理解する
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第8回:期待値 - 確率分布の中心を知る
「宝くじの平均リターン」などを計算するための概念です。 - 第9回:分散の加法性 - 独立な確率変数の性質
5. 色々な確率分布
データがどんな形をしているか(分布)によって、使える検定が変わります。
- 第11回:一様分布 - すべてが等確率の世界
- 第12回:二項分布 - 成功と失敗の繰り返し
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第13回:ポアソン分布 - 稀な事象をモデル化する
事故件数や不良品の個数など「めったに起きないこと」の分布。 - 第14回:幾何分布 - 初回成功までの道のり
- 第15回:指数分布 - 連続的な待ち時間分布
6. 統計検定の「3大スター」
ここがクライマックスです。実際の検定(t検定、F検定など)で主役となる重要な分布たちです。
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第16回:正規分布 - 統計の王様
すべての基本。Z検定や偏差値の元になります。 -
第17回:t分布 - 小標本の味方
データ数が少ない時(実務の9割)に使われる分布です。
→ 関連:自由度(n-1)の意味 -
第18回:カイ二乗分布 - 分散を扱う分布
「バラつき」を検定する時に使います。左右非対称なのが特徴。
ここまで読み終えたら、あなたはもう「統計学の基礎」を卒業です。
次は、これらの知識を使って実際にデータを分析する「検定・推定」や「実験計画法」のステージへ進みましょう。
統計学のおすすめ書籍
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