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「電験三種 過去問」で探して行き着く公式のページには、22回分が無料で並んでいます。ただ、正解の番号はあっても、解説は1行もない。
この記事を書いたのは、11/9から電験三種の下期の申込が始まるからです。申し込んだ人が最初に探すのが過去問。ところが「どこで手に入るのか」「何年分やればいいのか」「CBTでも過去問は役に立つのか」は、調べると答えがばらばらでした。
そこで、試験センターの公開ページを2ページとも開いて数え、問題用紙と解答の PDF も1回分ずつ読みました。入手先、公開されている回の一覧、何年分の目安、解く順番、そして申込から試験日までの使い方を、計算つきで並べます。

電験三種の過去問はどこで無料で手に入る?
電験三種の過去問の入手先は、①試験センターの公式サイト(無料・問題と正解の番号だけ)、②解説つきの無料サイトや資格学校のページ、③市販の過去問題集の3つです。問題そのものはどれも同じなので、違いは「解説があるか」と「何回分まとめて読めるか」です。
回の数は、10/31に各ページの一覧を数えた値です。電験王の回数は過去問解説の一覧、TAC は「電験三種 過去問題と解答解説」のページの一覧。
公式の PDF は、本番で配られる問題用紙そのものです。ページの割り付けも図の大きさも本番どおりなので、時間を計って解く練習には一番向いています。困るのは、解けなかったとき。公式の解答は1枚の表で、問ごとに「解答の番号」と「配点」が並んでいるだけです。
そこで、解説は別に用意します。無料なら過去問の解説サイト、まとめて手元に置きたいなら過去問題集。どれを選んでも問題は同じなので、迷ったら「公式で解く → 解説で確かめる」の組み合わせで始めて、お金はかかりません。
公式で公開されている過去問22回の一覧
試験センターの公式サイトで公開されている電験三種の過去問は、平成21年度から令和8年度上期までの22回分です。令和4年度からは試験が年2回になったので、最近の4年で9回分が増えています。
出典:電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験の問題と解答」(1ページ目に令和8年度上期〜平成28年度の15回、2ページ目に平成27年度〜平成21年度の7回)。10/31に確認。
表で見ると、令和4年度上期を境に間隔が変わります。それまでは毎年9月ごろに1回。令和4年度からは8月ごろの上期と3月ごろの下期の2回になり、令和5年度上期からはパソコンで受けるCBT方式も始まりました。
CBTの受験者が解いた問題は、公開されません(試験センターのよくある質問)。公開されているのは、全国一斉に紙で解いた筆記の問題だけです。CBTとの違いは出題の形ではなく「画面で読むか、紙で読むか」なので、筆記の過去問はCBTを受ける人の練習にもそのまま使えます。
下期の申込は11/9〜26。CBTと筆記の選び方、写真・支払い・科目免除の入れ方までの手順

電験三種の過去問は何年分やればいい?
目安は直近15回分(平成28年度〜令和8年度上期)です。年2回になってからの9回と、その前の年1回の6回を両方含むので、最近の出方と昔からの定番の両方が見えます。本番の時間で1周すると4科目で約84時間、3周で約251時間かかります。
「過去問は10年分」とよく言われます。ところが、年2回になった今は「10年分」と「10回分」が一致しません。直近10回分なら令和3年度までで、年度でいえば約5年分。10年分なら平成28年度までさかのぼり、回数は15回になります。
1回分の試験時間は理論・電力・機械 各90分、法規65分の合計335分。335分×回数÷60で計算(10回 55.8時間、15回 83.75時間、22回 122.8時間)。
筆者なら、まず15回分を目安にします。年2回になった後の9回だけでは、出題の幅が少し狭い。かといって22回全部を3周するのは、働きながらだと時間が足りません。古い7回は、15回分を解き終えて時間が残ったら、苦手な分野だけ拾う使い方で十分です。
1科目だけなら、週5〜6時間で3周できる
科目合格を使って、今回は1科目に絞る人も多いはずです。理論だけなら、15回分を本番の90分で1周すると22.5時間。3周で67.5時間です。申込の初日(11/9)からCBTの初日(2/4)までは87日、約12週あるので、67.5÷12で週に約5.6時間あれば、過去問を3周できる計算になります。
問題数は令和8年度上期の問題用紙で確認。理論と機械は問17・問18のどちらかを選ぶので、解く数は17問。B問題は(a)(b)の2つに答えるので、解答の欄はA問題より多くなります。
2周目からは1問にかかる時間が縮むので、実際はもっと短くなります。ここでの数字は「本番の時間で解いた場合」の上限の目安です。
科目合格は連続5回まで免除。今回1科目だけ受かったときの数え方

電験三種の過去問を解く順番
過去問は、テキストの1章を読んだらその分野の過去問を解く「分野別」から始め、全分野が終わったら1回分を本番の時間で通して解く「年度別」に切り替えるのがおすすめです。年度は新しい順に解きます。
年度は新しい順に解きます。理由は2つ。1つは、法規は「試験の年度の初めの時点の法令」で作られるので、古い回ほど今の法令とずれる可能性があること。もう1つは、新しい問題用紙ほど今の本番の紙面に近いことです。
筆者は『みんなが欲しかった!』のシリーズだけで、電気の知識がほぼゼロの状態から全科目に独学で合格しました。教科書と過去問を1冊ずつ行き来したので、「1章読んだら、その章の過去問」の順番は、そのまま始められる形だと考えています。
60点で受かる。B問題から逆算して、どの分野で点を取るかを決める配点の考え方
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電験三種の過去問でよくある失敗4つ
過去問のよくある失敗は、①正解の番号を覚えてしまう、②法規の古い回を今の法令と思って覚える、③解説を読んで分かった気になる、④時間を計らずに解く、の4つです。どれも、点数が伸びないのに勉強した気になれる点が共通しています。
2つ目は見落としやすい失敗です。令和4年度上期の法規の問題用紙には、その年度の初めの時点で効力のある法令に基づいて作った、という趣旨の注があります(注3の要旨)。法令はそのあとも変わっています。たとえば刑法の改正で、令和7年6月から「懲役」は「拘禁刑」に変わった。電気事業法の罰則の書き方も、それに合わせた形に。古い回の法規は、答えの理由を今の条文で確かめてから覚えるのが安全です。

CBTの問題は公開されない。過去問はどう使う?
CBT方式で出た問題は公開されません。電験三種は令和10年度からCBTへ完全に移る予定と発表されたので、公開される過去問は、今の筆記が続く間に増える分で止まる可能性があります。今ある22回分は、CBTで受ける人にとっても練習の材料です。
令和8年の10/30、試験センターのプレス懇談会で、電験三種は令和10年度から上期・下期ともCBT方式に完全に移ると発表されました(出版社の電気書院と資格の学校TACの報告。試験センターの公式サイトには10/31時点でまだ載っていません)。
移ったあとに過去問を公表するかどうかは、まだ発表されていません。ここから先は推測です。今の決まりのまま「CBTの問題は公開しない」が続けば、新しく公表される過去問は、筆記が残る令和9年度までで止まります。その場合でも、問題の形と難しさは筆記と同じなので、今ある22回分の価値は変わらない。
CBTで受ける人が過去問に足したいのは、画面で読む練習です。紙の問題用紙なら回路図に直接書き込めますが、CBTでは画面の図をメモ用紙に写してから解きます。公式の PDF をパソコンの画面に出し、メモ用紙だけで解く練習をしておくと、本番の手順に近づきます。CBTで何が出たかは公開されていないので、この記事では書けない。

下期の申込から試験日までの過去問の計画
下期の申込は11/9〜11/26で、CBTは2/4〜2/28、筆記は3/21です。申込の初日からCBTの初日までは87日、筆記までは132日。最初の6〜8週は分野別、その後は年度別に通す、と区切ると間に合わせやすくなります。
日程は電気技術者試験センター「令和8年度電気主任技術者試験の実施日程等のご案内」(令和7年12月)。下期の受験案内は10/31時点で未公表。
初めて受ける人が4科目を1回で、は時間的に重い計画です。科目合格は連続5回まで免除が続くので、今回は理論と法規、次は電力と機械、のように分けても前に進みます。CBTは科目ごとに別の日を予約できるので、1科目ずつ受けたい人にも向いています。
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