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QC検定3級の合格率は、直近4回で49.7〜53.6%。受けた人の約半分が受かります。
この記事を書いたのは、「QC検定 3級」の検索が2級の約3.5倍あるのに、このブログには3級の記事がなかったからです。日程、範囲、合格率、勉強の順番を1ページにしました。数字はすべて表にしてあります。
日程と受検料は CBT-Solutions(3級・4級の試験の実施会社)の案内で、2026年10月23日に確かめたものです。最後は公式の案内で確かめてください。

QC検定3級の試験の早見表
QC検定3級は、全国のテストセンターでパソコンを使って受ける CBT 方式で、90分・約100問の択一式です。受検料は5,830円、受検資格はなく、合否は試験の約1.5か月後に受検者マイページで出ます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験の方式 | CBT(会場のパソコンで解く)。択一選択式 約100問(採点しない大問が1つ入る) |
| 試験時間 | 90分 |
| 受検料(税込) | 5,830円(コンビニ・Pay-easy で払うと事務手数料330円が別) |
| 受検資格 | なし(だれでも受けられる) |
| 第43回の申込 | 2026年10月19日(月)10時〜2027年2月21日(日)23時59分 |
| 第43回の試験 | 2026年12月14日(月)〜2027年3月21日(日)の好きな日 |
| 会場 | 全国のテストセンター(空席は CBT-Solutions の空席照会で確かめる) |
| 合格基準 | 手法分野・実践分野がそれぞれ概ね50%以上、かつ総合で概ね70%以上 |
| 合否の確認 | 試験の約1.5か月後、受検者マイページ |
出典:CBT-Solutions「品質管理検定(QC検定)【個人受検者向け】」、日本規格協会「合格基準」。
3級と4級は、第40回からマークシートの筆記試験が CBT に変わりました。年2回の決まった日ではなく、約3か月の幅の中で自分の都合のよい日を選べます。仕事の繁忙期を外せる。ここが大きな違いです。
QC検定3級の難易度と合格率
QC検定3級の合格率は、第38〜41回で49.7〜53.6%、4回を合わせると51.4%です。2級(27〜35%)より受かりやすく、4級(79〜85%)より難しい、ちょうど中間の試験です。
| 回 | 受検者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第38回(マークシート) | 22,194人 | 11,890人 | 53.6% |
| 第39回(マークシート) | 24,524人 | 12,684人 | 51.7% |
| 第40回(CBT) | 22,586人 | 11,223人 | 49.7% |
| 第41回(CBT) | 18,457人 | 9,318人 | 50.5% |
| 4回の合計 | 87,761人 | 45,115人 | 51.4% |
出典:日本規格協会「受検者データ」第38回〜第41回。合格率は合格者÷受検者。第38・39回はマークシート、第40回から CBT。
CBT に変わった第40回から、合格率は約50%で落ち着いています。方式の変更で急に難しくなった、という数字は出ていません。2人に1人。これが3級の難しさの目安です。
合格基準で気をつけたいのは、分野ごとの足切りです。総合で70%を取っても、手法分野か実践分野のどちらかが半分を切ると不合格。筆者なら、模擬問題を解いたあと、総合点より先に分野ごとの点を見ます。理由は単純です。3級の範囲は手法(計算や図)と実践(考え方の言葉)で勉強のしかたがまるで違い、片方だけ伸びやすい。
3級・4級の合格発表は受検した期間で決まる。第42回の発表日と、級別の合格率の推移

QC検定3級の出題範囲(手法分野と実践分野)
3級の手法分野は、QC七つ道具・データのまとめ方・管理図・工程能力指数・相関係数が中心で、レベル表では「実務で運用できる」◎が16項目、「定義と考え方を理解」○が10項目です。実践分野は、QC的なものの見方・PDCA・問題解決型QCストーリーなどの考え方が中心です。
手法分野(計算・図)
| 大きな項目 | 中身 | 3級で求められる程度 |
|---|---|---|
| データの取り方とまとめ方 | データの種類・データの変換・母集団とサンプル・サンプリングと誤差・基本統計量とグラフ | ◎(5項目) |
| QC七つ道具 | パレート図・特性要因図・チェックシート・ヒストグラム・散布図・グラフ・層別 | ◎(7項目) |
| 新QC七つ道具 | 親和図法・連関図法・系統図法・マトリックス図法・アローダイアグラム法・PDPC法・マトリックスデータ解析法 | ○(7項目) |
| 統計的方法の基礎 | 正規分布(確率計算を含む)・二項分布(確率計算を含む) | ○(2項目) |
| 管理図 | 管理図の考え方・使い方、X̄-R管理図、p管理図・np管理図 | ◎◎○ |
| 工程能力指数 | 工程能力指数の計算と評価方法 | ◎ |
| 相関分析 | 相関係数 | ◎ |
出典:日本規格協会「QC検定レベル表マトリックス(手法編)」Ver.20150130.2 の3級の欄。◎=その内容を実務で運用できるレベル、○=定義と基本的な考え方を理解しているレベル。3級の試験範囲には4級の範囲も入ります。
マトリックスの3級の欄を1行ずつ数えると、◎が16項目、○が10項目でした。◎は「作って使える」まで、○は「意味がわかる」まで。新QC七つ道具が7つとも○なので、3級ではしくみと使いどころを押さえれば足ります。検定・推定、抜取検査、実験計画法、回帰分析は3級の欄にありません。2級からです。
3級の手法の中心、QC七つ道具の一覧と「いつ・何を使うか」
実践分野(考え方の言葉)
| 大きな項目 | 3級でおもに問われる中身 |
|---|---|
| QC的なものの見方・考え方 | マーケットイン、後工程はお客様、プロセス重視、重点指向、三現主義、ばらつきに注目する考え方など(多くが◎) |
| 品質の概念 | 品質の定義、要求品質と品質要素、ねらいの品質とできばえの品質、当たり前品質と魅力的品質など(○) |
| 管理の方法 | PDCA・SDCA、問題解決型QCストーリー(◎)、維持と改善、課題達成型QCストーリー(○) |
| 品質保証 | 結果の保証とプロセスによる保証、作業標準書、検査の目的・種類(○)、QC工程図・FMEA などは言葉として(△) |
| 品質経営の要素 | 方針管理・日常管理・小集団活動(○)、標準化・ISO9001 は言葉として(△) |
出典:日本規格協会「QC検定レベル表マトリックス(実践編)」Ver.20150130.2 の3級の欄から抜き出し。△=言葉として知っている程度のレベル。
実践分野は、品質の仕事をしている人なら、ふだんの言葉で読める問題が多くなります。事務や営業の人には逆です。人によって手法と実践のどちらが重いかが逆になります。
手法分野の山場、管理図の見方と UCL・CL・LCL の意味
QC検定3級の勉強時間と進め方(6週間の順番の案)
勉強時間の公式の目安はありません。この記事では、範囲の量から、平日30分と休日2時間を6週間続ける順番を案として示します。手法の計算から始め、最後の1週間は時間を計って模擬問題を解きます。
| 週 | やること | ねらい |
|---|---|---|
| 1週目 | データのまとめ方(平均・範囲・標準偏差)、ヒストグラム・パレート図 | 電卓で計算できる |
| 2週目 | 特性要因図・チェックシート・散布図・層別・グラフ | 図の名前と使いどころが言える |
| 3週目 | 管理図(X̄-R・p・np)、工程能力指数、相関係数 | 計算と判定ができる |
| 4週目 | 新QC七つ道具、正規分布・二項分布の考え方 | どれを使うか選べる |
| 5週目 | 実践分野(考え方・品質の概念・PDCA・QCストーリー・品質保証) | 言葉の意味を説明できる |
| 6週目 | 模擬問題を90分で解く → 分野ごとに点を出す → 弱い分野に戻る | 両分野50%以上・総合70%以上 |
勉強時間は人によって大きく変わります。品質の仕事をしている人は5週目を短く、数学から離れている人は1〜3週目を長くしてください。
筆者なら、手法分野の計算から始めます。理由は、実践分野は仕事の言葉で読める部分があるのに対し、計算は自分の手で一度解かないと点にならないからです。管理図と工程能力指数は、2級でもそのまま使う土台になります。
筆者は QC検定1級を持っていますが、その前の2級は、勉強を始めて半年足らずで受かりました。最後の2か月は、時間を計って過去問を解いた。1級を受けるときも、2級のテキストを辞書代わりに手元に置いていました。級が上がっても、土台は同じ。3級で作った土台は、上の級に進んでも無駄になりません。
筆者が2級に合格するまでの半年の勉強の記録。過去問の使い方

QC検定3級の申込から合格の確認まで
申込は CBT-Solutions のサイトで、受検者マイページを作ってから行います。試験のあとは約1.5か月でマイページに合否が出て、合格した人は合格証の電子データを取れます。
出典:CBT-Solutions「品質管理検定(QC検定)」、日本規格協会「合格発表」。手順の画面の名前は変わることがあります。
年度内に合格を会社へ出したい人は、合否が出るまでの約1.5か月を逆算してください。3月に受けると、結果は4月以降。締めが3月末の会社なら間に合いません。

