QC検定

QC検定3級とは?難易度・合格率・出題範囲の早見表とCBTの申込

QC検定3級のアイキャッチ。検査台のノギスと部品、電卓の写真に「合格率は約50%」「第43回の申込は2/21まで」の文字

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれています。

QC検定3級の合格率は、直近4回で49.7〜53.6%。受けた人の約半分が受かります。

先に答え

QC検定3級は、QC七つ道具の作り方・使い方をほぼ理解し、支援を受けながら職場の問題を解決できるレベルを認定する試験です。試験は CBT(会場のパソコンで解く方式)で90分・約100問、受検料は5,830円、受検資格はありません。第43回は2027年2月21日まで申込ができ、12月14日から3月21日の間に好きな日・会場を選んで受けます。

この記事を書いたのは、「QC検定 3級」の検索が2級の約3.5倍あるのに、このブログには3級の記事がなかったからです。日程、範囲、合格率、勉強の順番を1ページにしました。数字はすべて表にしてあります。

日程と受検料は CBT-Solutions(3級・4級の試験の実施会社)の案内で、2026年10月23日に確かめたものです。最後は公式の案内で確かめてください。

QC検定3級のアイキャッチ。検査台のノギスと部品、電卓の写真に「合格率は約50%」「第43回の申込は2/21まで」の文字

QC検定3級の試験の早見表

QC検定3級は、全国のテストセンターでパソコンを使って受ける CBT 方式で、90分・約100問の択一式です。受検料は5,830円、受検資格はなく、合否は試験の約1.5か月後に受検者マイページで出ます。

項目内容
試験の方式CBT(会場のパソコンで解く)。択一選択式 約100問(採点しない大問が1つ入る)
試験時間90分
受検料(税込)5,830円(コンビニ・Pay-easy で払うと事務手数料330円が別)
受検資格なし(だれでも受けられる)
第43回の申込2026年10月19日(月)10時〜2027年2月21日(日)23時59分
第43回の試験2026年12月14日(月)〜2027年3月21日(日)の好きな日
会場全国のテストセンター(空席は CBT-Solutions の空席照会で確かめる)
合格基準手法分野・実践分野がそれぞれ概ね50%以上、かつ総合で概ね70%以上
合否の確認試験の約1.5か月後、受検者マイページ

出典:CBT-Solutions「品質管理検定(QC検定)【個人受検者向け】」、日本規格協会「合格基準」。

3級と4級は、第40回からマークシートの筆記試験が CBT に変わりました。年2回の決まった日ではなく、約3か月の幅の中で自分の都合のよい日を選べます。仕事の繁忙期を外せる。ここが大きな違いです。

QC検定3級の難易度と合格率

QC検定3級の合格率は、第38〜41回で49.7〜53.6%、4回を合わせると51.4%です。2級(27〜35%)より受かりやすく、4級(79〜85%)より難しい、ちょうど中間の試験です。

回受検者合格者合格率
第38回(マークシート)22,194人11,890人53.6%
第39回(マークシート)24,524人12,684人51.7%
第40回(CBT)22,586人11,223人49.7%
第41回(CBT)18,457人9,318人50.5%
4回の合計87,761人45,115人51.4%

出典:日本規格協会「受検者データ」第38回〜第41回。合格率は合格者÷受検者。第38・39回はマークシート、第40回から CBT。

CBT に変わった第40回から、合格率は約50%で落ち着いています。方式の変更で急に難しくなった、という数字は出ていません。2人に1人。これが3級の難しさの目安です。

合格基準で気をつけたいのは、分野ごとの足切りです。総合で70%を取っても、手法分野か実践分野のどちらかが半分を切ると不合格。筆者なら、模擬問題を解いたあと、総合点より先に分野ごとの点を見ます。理由は単純です。3級の範囲は手法(計算や図)と実践(考え方の言葉)で勉強のしかたがまるで違い、片方だけ伸びやすい。

QC検定の合格発表はいつ?第42回1・2級は11月11日に変更|合格率の推移と第43回の日程
あわせて読みたい
QC検定の合格発表はいつ?第42回1・2級は11月11日に変更|合格率の推移と第43回の日程

3級・4級の合格発表は受検した期間で決まる。第42回の発表日と、級別の合格率の推移

QC検定3級の合格率の棒グラフ。第38回53.6%、第39回51.7%、第40回49.7%、第41回50.5%。比べる線は4級79〜85%、2級27〜35%

QC検定3級の出題範囲(手法分野と実践分野)

3級の手法分野は、QC七つ道具・データのまとめ方・管理図・工程能力指数・相関係数が中心で、レベル表では「実務で運用できる」◎が16項目、「定義と考え方を理解」○が10項目です。実践分野は、QC的なものの見方・PDCA・問題解決型QCストーリーなどの考え方が中心です。

手法分野(計算・図)

大きな項目中身3級で求められる程度
データの取り方とまとめ方データの種類・データの変換・母集団とサンプル・サンプリングと誤差・基本統計量とグラフ◎(5項目)
QC七つ道具パレート図・特性要因図・チェックシート・ヒストグラム・散布図・グラフ・層別◎(7項目)
新QC七つ道具親和図法・連関図法・系統図法・マトリックス図法・アローダイアグラム法・PDPC法・マトリックスデータ解析法○(7項目)
統計的方法の基礎正規分布(確率計算を含む)・二項分布(確率計算を含む)○(2項目)
管理図管理図の考え方・使い方、X̄-R管理図、p管理図・np管理図◎◎○
工程能力指数工程能力指数の計算と評価方法◎
相関分析相関係数◎

出典:日本規格協会「QC検定レベル表マトリックス(手法編)」Ver.20150130.2 の3級の欄。◎=その内容を実務で運用できるレベル、○=定義と基本的な考え方を理解しているレベル。3級の試験範囲には4級の範囲も入ります。

マトリックスの3級の欄を1行ずつ数えると、◎が16項目、○が10項目でした。◎は「作って使える」まで、○は「意味がわかる」まで。新QC七つ道具が7つとも○なので、3級ではしくみと使いどころを押さえれば足ります。検定・推定、抜取検査、実験計画法、回帰分析は3級の欄にありません。2級からです。

QC7つ道具とは?一覧と使い分けを図解|いつ・何を使うかのフローチャート付き
あわせて読みたい
QC7つ道具とは?一覧と使い分けを図解|いつ・何を使うかのフローチャート付き

3級の手法の中心、QC七つ道具の一覧と「いつ・何を使うか」

実践分野(考え方の言葉)

大きな項目3級でおもに問われる中身
QC的なものの見方・考え方マーケットイン、後工程はお客様、プロセス重視、重点指向、三現主義、ばらつきに注目する考え方など(多くが◎)
品質の概念品質の定義、要求品質と品質要素、ねらいの品質とできばえの品質、当たり前品質と魅力的品質など(○)
管理の方法PDCA・SDCA、問題解決型QCストーリー(◎)、維持と改善、課題達成型QCストーリー(○)
品質保証結果の保証とプロセスによる保証、作業標準書、検査の目的・種類(○)、QC工程図・FMEA などは言葉として(△)
品質経営の要素方針管理・日常管理・小集団活動(○)、標準化・ISO9001 は言葉として(△)

出典:日本規格協会「QC検定レベル表マトリックス(実践編)」Ver.20150130.2 の3級の欄から抜き出し。△=言葉として知っている程度のレベル。

実践分野は、品質の仕事をしている人なら、ふだんの言葉で読める問題が多くなります。事務や営業の人には逆です。人によって手法と実践のどちらが重いかが逆になります。

管理図とは?目的と見方・作り方をやさしく図解|UCL・CL・LCLの意味と種類(作成ツール付き)
あわせて読みたい
管理図とは?目的と見方・作り方をやさしく図解|UCL・CL・LCLの意味と種類(作成ツール付き)

手法分野の山場、管理図の見方と UCL・CL・LCL の意味

QC検定3級の勉強時間と進め方(6週間の順番の案)

勉強時間の公式の目安はありません。この記事では、範囲の量から、平日30分と休日2時間を6週間続ける順番を案として示します。手法の計算から始め、最後の1週間は時間を計って模擬問題を解きます。

週やることねらい
1週目データのまとめ方(平均・範囲・標準偏差)、ヒストグラム・パレート図電卓で計算できる
2週目特性要因図・チェックシート・散布図・層別・グラフ図の名前と使いどころが言える
3週目管理図(X̄-R・p・np)、工程能力指数、相関係数計算と判定ができる
4週目新QC七つ道具、正規分布・二項分布の考え方どれを使うか選べる
5週目実践分野(考え方・品質の概念・PDCA・QCストーリー・品質保証)言葉の意味を説明できる
6週目模擬問題を90分で解く → 分野ごとに点を出す → 弱い分野に戻る両分野50%以上・総合70%以上

勉強時間は人によって大きく変わります。品質の仕事をしている人は5週目を短く、数学から離れている人は1〜3週目を長くしてください。

筆者なら、手法分野の計算から始めます。理由は、実践分野は仕事の言葉で読める部分があるのに対し、計算は自分の手で一度解かないと点にならないからです。管理図と工程能力指数は、2級でもそのまま使う土台になります。

筆者は QC検定1級を持っていますが、その前の2級は、勉強を始めて半年足らずで受かりました。最後の2か月は、時間を計って過去問を解いた。1級を受けるときも、2級のテキストを辞書代わりに手元に置いていました。級が上がっても、土台は同じ。3級で作った土台は、上の級に進んでも無駄になりません。

QC検定2級の合格体験記|知識ゼロから半年で合格した勉強法の全記録
あわせて読みたい
QC検定2級の合格体験記|知識ゼロから半年で合格した勉強法の全記録

筆者が2級に合格するまでの半年の勉強の記録。過去問の使い方

PR
QC検定の勉強を、講座で進めるなら

ひとりで6週間続けるのが不安なら、テキスト・問題集・講義動画がセットになった通信講座を使う方法もあります。SATには、QC検定2級・3級の講座(テキスト・問題集と講義動画)があります。料金・内容は公式サイトで確かめてください。

SATの「QC検定」講座(2級・3級)を見る

QC検定3級の6週間の勉強の順番の図。1〜4週は手法分野(データのまとめ方・QC七つ道具・管理図・工程能力指数・新QC七つ道具)、5週目は実践分野、6週目は模擬問題を90分で解いて分野ごとに採点

QC検定3級の申込から合格の確認まで

申込は CBT-Solutions のサイトで、受検者マイページを作ってから行います。試験のあとは約1.5か月でマイページに合否が出て、合格した人は合格証の電子データを取れます。

STEP 1 マイページを作る

CBT-Solutions のサイトで受検者マイページを作ります。

STEP 2 申込と会場・日時

第43回の申込期間(2027年2月21日まで)に、受ける会場と日時を選んで申し込みます。空きは空席照会で確かめられます。

STEP 3 受検料を払う

3級は5,830円。コンビニ・Pay-easy は事務手数料330円が別にかかります。

STEP 4 試験を受ける

会場のパソコンで90分・約100問。会場で受け取る試験結果レポートには、合否は書かれていません。

STEP 5 合否を見る

約1.5か月後、マイページの「申込・受検履歴」→「結果表示」で試験結果通知書と合格証(電子データ)を取ります。

出典:CBT-Solutions「品質管理検定(QC検定)」、日本規格協会「合格発表」。手順の画面の名前は変わることがあります。

年度内に合格を会社へ出したい人は、合否が出るまでの約1.5か月を逆算してください。3月に受けると、結果は4月以降。締めが3月末の会社なら間に合いません。

よくある質問(FAQ)

Q. QC検定3級の合格率はどのくらいですか?

A. 第38〜41回で49.7〜53.6%、4回の合計で51.4%です。受けた人の約半分が合格しています。

Q. QC検定3級の合格ラインは何点ですか?

A. 手法分野と実践分野がそれぞれ概ね50%以上で、総合が概ね70%以上です。点数の配分は公表されていません。

Q. QC検定3級の勉強時間はどのくらいですか?

A. 公式の目安はありません。この記事では平日30分・休日2時間を6週間続ける順番を案として示しています。

Q. QC検定3級の申込はいつまでですか?

A. 第43回は2027年2月21日23時59分までです。試験は2026年12月14日から2027年3月21日の間に受けます。

参考にした資料

(2026年10月に確認)

法令・規格・資料は改訂されることがあります。実務で使うときは、発行元の最新版で確かめてください。

この記事の理解を深める本と道具
おすすめの本

品質管理を基礎から学ぶなら、QC検定3級の勉強から始めるのがおすすめです。QC検定3級のテキストと問題集が1冊になった本です(TAC出版)。

S
シラス
電験三種・QC検定1級 / メーカーでパワエレ設計・品質保証 実務10年

メーカーで電気設計と品質保証に携わってきた経験をもとに執筆しています。むずかしい専門用語をできるだけ使わず、はじめて学ぶ人がつまずかないように、図とたとえで説明することを大切にしています。

テーマ別に、もっと深く学ぶ

気になるところから読んでも大丈夫です。どの記事も、はじめて学ぶ人向けに書いています。

つまずきやすい「違い」を一気に解決
計算力アップ・資格対策

-QC検定
-