- 「コンデンサの直列・並列、どっちが分母にくるか毎回迷う」
- 「ガウスの法則?電気力線?用語が多すぎて頭が混乱する」
- 「点電荷と平行平板で公式が違うのが理解できない」
- 「静電気は捨てて他で得点しよう…と諦めかけている」
- 静電気分野を「どの順番で」「何時間で」マスターすべきかの全体像
- 各論点の"なぜ"を直感的に理解できる関連記事への道筋
- 計算問題で詰まったときに戻ってくる「公式マップ」
目次
結論:静電気は「電界 → 電位 → 容量 → 誘電体」の順で攻略する
電験三種の静電気分野は、覚える公式が多くて混乱しがちです。でも、攻略順序さえ間違えなければ、実は「理論」科目で最も得点しやすい領域です。
なぜなら、静電気の問題は「公式に値を代入するだけ」のパターン問題が大半だからです。三相交流のように複雑なベクトル計算は不要。ガウスの法則・コンデンサの合成容量・静電エネルギーの3つを押さえれば、過去問の8割は解けるようになります。
この記事では、静電気を最短で得点源にするための全8回シリーズ+番外編を、悩み別に整理してお届けします。

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静電気を「捨てない」ための3つの攻略コツ
コツ1:公式は「3つだけ」覚えればいい
静電気の問題で出てくる公式は、実はたった3つの基本式の組み合わせです。クーロンの法則、電界の定義、コンデンサの容量。この3つの基本さえ押さえれば、応用公式は導出できます。
「公式を覚える」のではなく「3つの基本式から導出する練習」をすると、忘れません。詳しくはEX1:点電荷と平行平板の違いで公式マップを確認してください。
コツ2:「電界E」と「電位V」を絶対に混同しない
客先監査でも、設計レビューでも、エンジニアが一番混同しがちなのが電界Eと電位Vです。電界Eは「単位電荷あたりの力(N/C)」、電位Vは「単位電荷あたりのエネルギー(J/C)」。次元が違うので絶対に混ぜてはいけません。
この区別がついていないと、ガウスの法則の問題で必ず詰まります。第2回:電界と電位で完全に区別をつけておきましょう。
コツ3:コンデンサは「水タンク」でイメージする
コンデンサの容量C=εS/dは、水タンクの容量と全く同じ考え方です。底面積S(=タンクの底の広さ)が大きいほどたくさん入る、距離d(=注ぎ口の高さ)が遠いほど入りにくい。誘電率ε(=水の入りやすさ)が高いほど入る。
この物理的イメージが掴めれば、直列・並列の合成容量で「なぜ抵抗と逆なのか」も腹落ちします。

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静電気分野をマスターする所要時間の目安
電験三種の静電気分野は、ゼロから始めても合計10〜15時間で得点源にできる領域です。三相交流のように何十時間もかけなくていいのが、この分野の最大のメリットです。
| フェーズ | 対応する回 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 基礎概念 | 第1回〜第3回 | 3時間 |
| コンデンサ攻略 | 第4回〜第6回 | 5時間 |
| 応用論点 | 第7回・第8回 | 2時間 |
| 過去問演習 | EX1〜EX3で公式整理 | 3〜5時間 |
「全部一気に」やろうとせず、1日1回分ずつ進めるのがおすすめです。コンデンサの直列・並列(第5回)は計算の手を動かさないと身につきません。

よくある質問
Q. 静電気と電磁気は別物ですか?
A. はい、別物です。静電気は「動かない電荷」、電磁気は「動く電荷(電流)が作る磁場」を扱います。電験三種では両方が出ますが、攻略順序は静電気→電磁気が基本です。
Q. ガウスの法則は本当に必要ですか?
A. 必要です。点電荷の電界を求める計算で、クーロンの法則だけだと面倒な計算が、ガウスの法則を使うと一瞬で終わります。試験本番では時間が命なので、ガウスの法則は必須スキルです。
Q. 公式が多すぎて覚えきれません。コツはありますか?
A. 3つの基本公式(クーロン、電界、容量)から「導出する練習」をしてください。EX1の公式整理記事に距離別の一覧表があります。
Q. コンデンサの直列で1/Cを足すのが納得できません。
A. 「電圧が分配される」ことが理由です。直列接続では各コンデンサに同じ電荷Qが乗るため、合計電圧V=Q/C₁+Q/C₂+…となり、合成容量の逆数が和になります。第5回で物理的なイメージを完全に掴めます。
Q. 静電気分野はどの参考書がいいですか?
A. 参考書選びは電験三種のおすすめ参考書ランキングを参照してください。静電気は計算問題が中心なので、図解が豊富な書籍を選ぶと理解が早まります。

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- オーム社『電験三種 完全攻略』理論編
- JIS C 60050(国際電気用語)第121部:電磁気学
📚 次に読むべき記事
静電気の次は電磁気。HとBの混同で詰まる人を救出する記事です。
コンデンサの充放電を本格的に学びたい方へ。EX2の発展編です。
理論科目の全分野を俯瞰したい方へ。学習順序の地図です。