回路設計

抵抗値の決め方|電流・電圧・時間の3つの型で迷わない

ブレッドボードで光る赤いLEDと、手前に並べたカラーコードの抵抗とセラミックコンデンサの写真に、迷わない抵抗値の決め方・3つの型・電流から・電圧から・時間からの文字

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お悩み
こんなふうに思っていませんか?
  • 抵抗値の決め方がわからず、回路図の抵抗を見ても値の理由が読めない
  • LED・プルアップ・分圧…場面ごとに式が違って、どれを使えばいいか迷う
  • 計算はできても、売っている値や W数の選び方で止まる
この記事でわかること
  • 抵抗の使い道を3つの型に分ける見分け方
  • 型ごとの式と、小さな例題(LED・ベース抵抗・分圧・プルアップ・RC)
  • どの型でも共通の仕上げ(E24 への丸めと W数)
  • 型を取り違えたときによくある失敗
結論|まず30秒でわかる答え

抵抗値の決め方は、その抵抗で何を決めたいかで3つの型に分かれます。
①電流を決めたい → R=抵抗にかかる電圧÷電流(LED・ベース抵抗)
②電圧を決めたい → R1 と R2 の比で電圧、大きさで電流(分圧・プルアップ)
③時間を決めたい → R=τ÷C(RC)
どの型でも、最後は E24 系列に丸め、W数(定格電力)を確かめます。

この記事に出てくる言葉

わからない言葉が出てきたら、ここに戻ってきてください。本文でも、初めて出たところで言い換えます。

抵抗値電気の流れにくさの大きさ。単位は Ω(オーム)。1kΩ=1000Ω
オームの法則電圧=電流×抵抗。抵抗の計算はすべてここから
VF・VBELED(VF 約2V)や、トランジスタのベースとエミッタの間(VBE 約0.7V)にかかる電圧
分圧2本の抵抗で、電源の電圧を分けて取り出すこと
プルアップ入力の端子を、抵抗で電源側に引き上げておくこと
時定数 τ(タウ)抵抗とコンデンサで、電圧が63.2%まで変わるのにかかる時間。τ=R×C
E24系列売っている抵抗の値の並び(1.0・1.1・1.2・1.3・1.5…)
W数(定格電力)その抵抗が熱で傷まずに使える電力の上限

回路図の抵抗には、1本ずつ「その値にした理由」があります。ところが、はじめて回路を読むと、300Ω・10kΩ・100kΩ と値がばらばらで、どの式で決めたのかが見えません。

この記事は、連載「回路設計の入門」の地図です。抵抗値の決め方を3つの型に分け、型ごとに小さな例題を1つずつ解きます。くわしい手順は、型ごとの記事に送ります。

ブレッドボードで光る赤いLEDと、手前に並べたカラーコードの抵抗とセラミックコンデンサの写真に、迷わない抵抗値の決め方・3つの型・電流から・電圧から・時間からの文字

抵抗値の決め方は3つの型:電流から・電圧から・時間から

抵抗の使い道は、電流を決める・電圧を決める・時間を決める、の3つに分けられます。型がわかれば、使う式も決まります。

型こんなとき使う式代表的な場面
型1 電流から決める流したい電流があるR=抵抗にかかる電圧÷電流LED の抵抗、ベース抵抗
型2 電圧から決める欲しい電圧がある比 R1:R2 で電圧、大きさは電流で分圧、プルアップ
型3 時間から決める欲しい時間があるR=τ÷CRC の遅れ、ノイズをならす

どの型も、元になっているのはオームの法則(電圧=電流×抵抗)です。違うのは「何を先に決めて、何を計算で出すか」だけです。

たとえると

抵抗は水道管の「細さ」です。細さで、水の量(電流)を決めることも、途中の水圧(電圧)を決めることも、バケツがいっぱいになるまでの時間(時間)を決めることもできます。

つまり、抵抗値は「何を決めたいか」で式が決まる。まず型を言葉にするのが、迷わない近道です。

3つの型の地図。型1電流から決める(R=抵抗の電圧÷電流、LEDの抵抗・ベース抵抗)、型2電圧から決める(比R1:R2で電圧、大きさは電流で、分圧・プルアップ)、型3時間から決める(R=時間τ÷C、RCの遅れ・ノイズをならす)

どの型?「その抵抗で、何を決めたい?」と聞く

型の見分け方は1つの質問だけです。その抵抗で、流れる電流・ある点の電圧・変化にかかる時間のどれを決めたいかを考えます。

電流を決めたい → 型1

LED を光らせる、トランジスタを ON にする。部品に「これだけ流したい」という電流がある

電圧を決めたい → 型2

電圧を下げて測る、入力を HIGH に保つ。ある点を「この電圧にしたい」

時間を決めたい → 型3

ゆっくり立ち上げる、細かいガタつきをならす。「これくらいの時間で変化させたい」

型が決まったら、その型の式で値を出します。そのあと、どの型でも同じ2つの仕上げをします。

共通の仕上げやること
① 丸める売っている値(E24 系列)に丸める。向きは「守りたいもの」で決める
② W数を確かめる抵抗の電力 P=抵抗の電圧×電流 を計算し、定格はその2倍以上

つまり、「型を決める → 式で計算 → 丸める → W数」の4つの順番。これはどの抵抗でも変わりません。

その抵抗で何を決めたいかの質問から、流れる電流の大きさ→電流から決める、ある点の電圧→電圧から決める、変化にかかる時間→時間から決めるに分かれる図。共通の仕上げはE24に丸めることと、抵抗の電力の2倍以上の定格

型1 電流から決める:R=抵抗にかかる電圧÷電流

電流から決める型では、まず抵抗にかかる電圧を出し、それを流したい電流で割ります。電源の電圧で割らないことがポイントです。

公式(型1)
R = (電源の電圧 − 相手の部品の電圧) ÷ 流したい電流

抵抗は、LED やトランジスタのような「相手の部品」と直列につながっています。電源の電圧は、抵抗と相手の部品で分け合います。

相手の部品の電圧は、部品で決まっています。LED なら VF(赤で約2.0V)、トランジスタのベースなら VBE(約0.7V)です。残りが抵抗にかかる電圧です。

注意|丸める向きは目的で逆になる

LED の抵抗は、電流を減らして LED を守りたいので大きい側に丸めます。ベース抵抗は、電流を確実に流したいので小さい側に丸めます。

つまり、型1は「引いてから割る」。引く電圧は相手の部品のデータシートで確かめます。

電源から抵抗Rと相手の部品(LEDやトランジスタのベース-エミッタなど)の直列回路。①相手の部品の電圧を引く(LEDはVF約2.0V、トランジスタはVBE約0.7V)②流したい電流で割る③丸める向きはLEDが大きい値、ベースが小さい値

例題1:5Vで赤色LEDに10mA流す

抵抗にかかる電圧は、5V−2.0V=3.0V です。

R=3.0V÷10mA=3.0V÷0.010A=300Ω。300Ω は E24 にある値なので、そのまま使えます。

W数は P=I×I×R=0.010×0.010×300=0.03W。2倍の0.06W 以上なので、1/8W(0.125W)以上の抵抗を選びます。

LED の色ごとの VF や、電源が12V のときに W数が効いてくる理由は、連載の LED の抵抗の記事でくわしく扱います。

+5V・300Ω・赤色LED(VF約2.0V)の回路図と計算。抵抗の電圧5V−2.0V=3.0V、3.0V÷0.010A=300Ω(E24にある)、P=0.010×0.010×300=0.03W、2倍以上で1/8W以上

例題2:3.3Vのマイコンでトランジスタを ON にする

トランジスタ(2N3904)で LED に約20mA 流します。まず、ベースに流す電流 Ib を決めます。

Ib=Ic÷hFE(データシートの最小値)×余裕の倍率=20mA÷60×3=1.0mA。hFE は「コレクタの電流が、ベースの電流の何倍流せるか」の数字です。

抵抗にかかる電圧は、3.3V−0.7V=2.6V。Rb=2.6V÷1.0mA=2.6kΩ。

2.6kΩ は売っていないので、小さい側の2.4kΩ にします。Ib は 2.6V÷2,400Ω≒1.08mA と少し増え、確実に ON になる側に倒れます。

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マイコン3.3VからRbを通してNPNトランジスタ2N3904のベースへ、コレクタ側に+5V・150Ω・LEDの回路図。Ib=20mA÷hFE60×3=1.0mA、抵抗の電圧3.3−0.7=2.6V、Rb=2.6kΩを小さい側の2.4kΩ(Ib約1.08mA)に丸める

型2 電圧から決める:分圧は「比」と「大きさ」を分けて決める

電圧から決める型では、2本の抵抗の比で電圧を決め、抵抗の大きさで流れる電流を決めます。比と大きさを2段に分けると迷いません。

公式(分圧)
Vout = Vin × R2 ÷ (R1 + R2)

段1:比を決める

欲しい出力の電圧が、入力の何分の1かを考えます。1/5 にしたいなら、R2 が全体の1/5 になればよいので、R1:R2=4:1 です。

段2:大きさを決める

比が同じでも、4kΩ と1kΩ、40kΩ と10kΩ、400kΩ と100kΩ では、流れる電流が10倍ずつ違います。

大きさよいこと困ること
小さくするつなぐ先の影響を受けにくい電流が多く流れ、電力のむだ・発熱
大きくする電流が少なく、電池にやさしいつなぐ先の抵抗で電圧がずれる

目安は、出力につなぐ先の抵抗が R2 の10倍以上になる大きさです。分圧の式は、出力から電流を取り出さないときの式だからです。

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つまり、分圧は「比で電圧、大きさで電流」。どちらか一方だけで決めると、どこかで困ります。

VinからR1とR2の分圧回路でVoutを取り出す図。Vout=Vin×R2÷(R1+R2)。段1で比を決め(1/5ならR1:R2=4:1)、段2で大きさを決める(小さすぎると電流のむだ、大きすぎるとつなぐ先で電圧がずれる、つなぐ先はR2の10倍以上)

例題3:最大15Vの電圧を、3.3V以下にして測る

12V の電源(充電中などで最大15V まで上がるとします)の電圧を、3.3V で動くマイコンで測りたい場面です。マイコンの測る端子には、3.3V を超える電圧をかけられません。

段1(比):15V を3.3V 以下にするには、1/5 くらいにします。R1:R2=4:1。E24 で R2=10kΩ とすると、R1 は40kΩ ですが、40kΩ は E24 にないので39kΩ にします。

確かめ:15V×10÷(39+10)=150÷49≒3.06V。3.3V 以下なので OK。12V のときは 120÷49≒2.45V です。

段2(大きさ):流れる電流は 15V÷49kΩ≒0.31mA。R1 の電力は約3.7mW で、W数は十分に余裕があります。つなぐ先は、R2 の10倍の100kΩ 以上の抵抗にします。

POINT|丸めるときは「上限を超えない組」

分圧では、1本ずつ丸めるのではなく、組で丸めます。丸めたあと、出力がいちばん高いとき(ここでは15V のとき)に上限を超えないかを、必ず計算し直します。

12〜15VをR1 39kΩとR2 10kΩで分けてマイコンの測る端子へつなぐ回路図。15V×10÷49≒3.06V、12Vで約2.45V。流れる電流は約0.31mA、R1の電力約3.7mW、つなぐ先は100kΩ以上

型2 電圧から決める:プルアップ抵抗は「迷ったら10kΩ」

プルアップ抵抗は、入力の端子を電源側に引き上げて、HIGH の電圧に決めておく抵抗です。値は10kΩ が出発点で、電流とノイズのかね合いで上下させます。

ボタンとマイコンの入力をつなぐとき、ボタンを押していない間、入力の端子はどこにもつながっていない状態(フローティング)になります。これでは HIGH か LOW か決まりません。

そこで、抵抗で電源につないでおきます。押していないときは入力が3.3V(HIGH)、押すとボタンで GND につながって0V(LOW)になります。

値(3.3V のとき)押している間に流れる電流向いている場面
1kΩ3.3mA速い信号・ノイズの多い所(電流は多い)
10kΩ0.33mAまずはここから
100kΩ33μA電池で動く機器のボタン(ノイズには弱め)

押している間の電流は、3.3V÷10kΩ=0.33mA。電力は 3.3V×0.33mA≒1.1mW で、W数はまず問題になりません。

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つまり、プルアップは「電圧を決める」抵抗で、値は「電流とノイズのかね合い」で決める。迷ったら10kΩ から始めます。

+3.3Vから10kΩを通ってマイコンの入力へ、入力とGNDの間にボタンの回路図。押していないと3.3V(HIGH)、押すと0V(LOW)で3.3V÷10kΩ=0.33mA流れる。1kΩで3.3mA、10kΩで0.33mA、100kΩで33μA

型3 時間から決める:時定数τ=R×C

時間から決める型では、抵抗とコンデンサの時定数 τ=R×C を使います。先にコンデンサの値を決め、R=τ÷C で抵抗を出します。

公式(型3)
τ(秒) = R(Ω) × C(F) → R = τ ÷ C

抵抗を通してコンデンサに電気をためると、電圧はすぐには上がらず、じわじわ上がります。最終の電圧の63.2%まで上がるのにかかる時間が、時定数 τ です。

時間最終の電圧に対して
τ63.2%
3τ95.0%
5τ99.3%(ほぼ終わり)
たとえると

コンデンサは「バケツ」、抵抗は「蛇口の細さ」です。細いほど、バケツがいっぱいになるまでの時間が長くなります。

コンデンサは、抵抗に比べて選べる値が少ないのがふつうです。だから、先に C を手に入りやすい値(0.1µF など)に決め、時間に合わせて R を計算します。

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つまり、型3は「C を先に、R で合わせる」。τ=R×C の単位は Ω と F で、答えは秒です。

コンデンサの電圧が時間とともに3.3Vに近づくグラフ。τ(10ms)で63.2%の約2.09V、3τで95.0%、5τで99.3%。τ=R×C(Ω×F=秒)

例題4:τ=10ms のRCを作る

入力が0V から3.3V に切り替わったとき、出力が10ms ほどかけて上がるようにしたいとします。

先に C=0.1µF に決めます。0.1µF=0.1÷1,000,000F=0.0000001F です。

R=τ÷C=0.010s÷0.0000001F=100,000Ω=100kΩ。100kΩ は E24 にある値です。

確かめ:10ms で 3.3V×0.632≒2.09V、50ms(5τ)でほぼ3.3V まで上がります。

このような RC は、ゆっくり立ち上がる信号を作るときや、スイッチを押したときの細かいガタつき(チャタリング)をならすときに使います。周波数の目で見たときの使い方(ローパスフィルタ)は、別の記事で扱います。

入力からR 100kΩを通り、C 0.1µFとGNDの間から出力を取り出すRC回路。0.1µF=0.0000001F、R=0.010÷0.0000001=100kΩ。10msで約2.09V、50msでほぼ3.3V

どの型でも最後に:E24に丸めて、W数を確かめる

型が違っても、最後の仕上げは同じです。売っている値に丸め、抵抗の電力の2倍以上の定格を選びます。丸める向きは「守りたいもの」で決めます。

場面型丸める向き理由
LED の抵抗電流大きい側電流を減らし、LED を守る
ベース抵抗電流小さい側電流を増やし、確実に ON
分圧電圧比を保つ組出力が上限を超えない組を選ぶ
プルアップ電圧近い値でよい10kΩ 前後なら動きは同じ
RC時間近い値でよいC の誤差の方が大きいことが多い

W数は、P=抵抗の電圧×電流 で計算します。この記事の例題では、LED が0.03W、分圧が約0.004W、プルアップが約0.001W。どれも小さく、1/8W の抵抗で足ります。

ただし、電源の電圧が高いと、抵抗の電力は一気に増えます。12V で LED に20mA 流すと、抵抗の電力は約0.2W になり、1/4W では足りません。

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つまり、仕上げは「丸める向き」と「W数」。この2つを確かめたら、部品を買って組めます。

場面ごとの丸める向きの表。LEDの抵抗は大きい側、ベース抵抗は小さい側、分圧は比を保つ組、プルアップとRCは近い値でよい。W数はP=抵抗の電圧×電流の2倍以上(例LED 0.03W・分圧0.004W・プルアップ0.001W)

よくある失敗3つ:型の取り違えと単位

抵抗値の決め方の失敗は、分圧で電流を見ない・プルアップが小さすぎる・コンデンサの単位の取り違え、の3つが代表です。

失敗1:分圧で、つなぐ先の電流を見ない

12V を10kΩ と10kΩ で分けて6V を取り出すつもりが、出力に10kΩ の負荷をつなぐと、下の抵抗と負荷の並列は5kΩ になります。出力は 12×5÷(10+5)=4V に下がります。比だけ決めて、大きさ(電流)を考えなかった失敗です。

失敗2:プルアップを小さくしすぎる

「小さい方が確実」と1kΩ にすると、ボタンを押している間ずっと3.3mA 流れます。電池で動く機器では、このむだが効いてきます。

失敗3:µF と nF を取り違える

0.1µF のつもりで0.1nF(100pF)のコンデンサを使うと、C は1000分の1。τ も1000分の1 になり、10ms のつもりが10µs になります。計算するときは、必ず F(ファラド)に直します。

つまり、失敗の多くは「型の一部だけで決めた」か「単位」。型の2段(比と大きさ)と、単位の直しを確かめると防げます。

よくある失敗3つ。10kΩと10kΩの分圧に10kΩの負荷をつなぐと6Vのつもりが4Vに下がる、プルアップ1kΩは押している間3.3mA流れる、0.1µFのつもりで0.1nFを使うとτが1000分の1

よくある質問(FAQ)

Q. 抵抗値の決め方は?

A. その抵抗で電流・電圧・時間のどれを決めたいかで型を選び、型の式で計算し、E24に丸めてW数を確かめます。

Q. LEDやベース抵抗の値はどう決める?

A. 電流から決める型です。(電源の電圧−相手の部品の電圧)÷流したい電流で抵抗値を計算します。

Q. 分圧の抵抗の大きさはどう決める?

A. 比で電圧を決めたあと、つなぐ先の抵抗がR2の10倍以上になる大きさで、流れる電流が多すぎない値を選びます。

Q. プルアップ抵抗は何kΩにする?

A. 迷ったら10kΩが出発点です。速い信号やノイズの多い所は小さめ、電池で動く機器は大きめにします。

Q. RC回路の抵抗はどう決める?

A. 時間から決める型です。先にコンデンサの値を決め、R=欲しい時定数τ÷Cで抵抗を計算します。

Q. 計算した抵抗値が売っていないときは?

A. E24系列に丸めます。向きは守りたいもので決め、LEDは大きい側、ベース抵抗は小さい側にします。

まとめ
  • 抵抗値は「何を決めたいか」で3つの型に分かれる
  • 型1 電流から:R=(電源−相手の部品の電圧)÷電流。LED・ベース抵抗
  • 型2 電圧から:比で電圧、大きさで電流。分圧・プルアップ(迷ったら10kΩ)
  • 型3 時間から:τ=R×C。C を先に決め、R=τ÷C
  • どの型でも、最後は E24 に丸め(向きは守りたいもので決める)、W数を2倍以上で確かめる

次の一歩として、手元の回路図から抵抗を1本選び、「この抵抗は何を決めているか」を言葉にしてみてください。型がわかれば、その値になった理由が式で読めるようになります。

参考にした資料

法令・規格・資料は改訂されることがあります。実務で使うときは、発行元の最新版で確かめてください。

この記事の理解を深める本と道具
おすすめの道具

回路の電圧や導通を自分の手で確かめるなら、手元にテスターが1台あると便利です。三和電気計器のデジタルマルチメータ(テスター)CD772です。電圧や抵抗などを測れます。

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シラス
電験三種・QC検定1級 / メーカーでパワエレ設計・品質保証 実務10年

メーカーで回路設計と生産技術(品質改善)に携わってきた経験をもとに執筆しています。むずかしい専門用語をできるだけ使わず、はじめて学ぶ人がつまずかないように、図とたとえで説明することを大切にしています。

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ここまでで、抵抗値を3つの型で決められるようになりました。どの型も、元はオームの法則です。式の意味に立ち返ると、型の見分けがもっと速くなります。

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