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- 道路は6m、鉄道は5.5m…数字がたくさんあって覚えられない
- 建造物との離隔の1m・2m・1.2m・0.8mの使い分けがわからない
- 低圧と高圧で何が違うのか整理したい
- 架空電線の高さ(第68条)の一覧
- 建造物との離隔距離(第71条)の表と読み方
- 道路との離隔(第72条)と併架の0.5m(第80条)
- 場所と電線から高さ・離隔がわかる判定ツール
低圧・高圧の架空電線の高さは、電技解釈第68条で道路の横断は路面上6m、鉄道の横断はレール面上5.5m、横断歩道橋の上は低圧3m・高圧3.5m、それ以外は低圧の道路以外が4m、そのほかは5m以上と決まっています。建造物との離隔距離(第71条)は、ケーブルなら上部造営材の上方1m・その他0.4m、高圧の絶縁電線などは上方2m・その他1.2m(人が手を伸ばせない部分は0.8m)です。

架空電線の高さ(第68条)|道路6m・鉄道5.5m
架空電線を低く張ると、車や人がふれて事故になります。そこで、低圧・高圧の架空電線の高さには、場所ごとの下限が決められています。
| 場所 | 高さ(以上) |
|---|---|
| 道路を横断する(車両の往来がまれなもの・歩行専用を除く) | 路面上 6m |
| 鉄道・軌道を横断する | レール面上 5.5m |
| 低圧を横断歩道橋の上に施設する | 横断歩道橋の路面上 3m |
| 高圧を横断歩道橋の上に施設する | 横断歩道橋の路面上 3.5m |
| 屋外照明用(絶縁電線かケーブル、対地電圧150V以下、交通に支障なし) | 地表上 4m |
| 上記以外で、低圧を道路以外の場所に施設する | 地表上 4m |
| 上記以外(その他) | 地表上 5m |
「道6・鉄5.5」と覚え、歩道橋は低圧3m・高圧3.5m(高圧が0.5m高い)。それ以外は低圧の道路以外が4m、残りは5m。水面の上は船の航行に危険のない高さ、雪の多い地方の高圧は積雪の上で人や車に危険のない高さにします。
架空送電線の構造

建造物との離隔距離(第71条)
架空電線が建造物と接近状態(上方や側方の近い位置)に施設されるときは、造営材との離隔距離を次の表以上にします。高圧架空電線路は、高圧保安工事で施設することも求められます。
| 電線の種類 | 上部造営材の上方 | その他(側方・下方など) |
|---|---|---|
| ケーブル | 1m | 0.4m |
| 高圧絶縁電線・特別高圧絶縁電線を使う低圧架空電線 | 1m | 0.4m |
| 上記以外(低圧の絶縁電線、高圧の高圧絶縁電線など) | 2m | 1.2m(人が手を伸ばしたり身を乗り出したりできない部分は0.8m) |
建造物の下方に施設するとき(71-2表)
| 使用電圧 | 電線の種類 | 離隔距離 |
|---|---|---|
| 低圧 | 高圧絶縁電線・特別高圧絶縁電線・ケーブル | 0.3m |
| 低圧 | その他 | 0.6m |
| 高圧 | ケーブル | 0.4m |
| 高圧 | その他 | 0.8m |
ケーブルや被覆の厚い電線ほど、近づいてもよい距離が短くなります。屋根の上(上部造営材の上方)は人が乗るので、側方より大きくとっています。
電線路・連接引込線の定義

道路との離隔(第72条)と、併架の0.5m(第80条)
道路・横断歩道橋・鉄道と接近するとき
| 比べ方 | 低圧 | 高圧 |
|---|---|---|
| 水平離隔距離 | 1m以上 | 1.2m以上 |
| または離隔距離 | 3m以上 | 3m以上 |
高圧架空電線が道路などと接近したり、道路の上に交差したりするときは、高圧保安工事で施設します。
低圧と高圧を同じ支持物に施設するとき(併架)
| 決まり | 内容 |
|---|---|
| 上下の関係 | 低圧架空電線を高圧架空電線の下に施設する |
| 腕金 | 低圧と高圧は別々の腕金類に施設する |
| 離隔距離 | 0.5m以上(高圧にケーブルを使うなら0.3m以上) |
植物とは、平時吹いている風などで接触しないように施設します(第79条。防護具に収めるなどの例外あり)。
低圧・高圧・特別高圧の区分

例題で確かめる
問題1:高圧架空電線が車両の往来のある道路を横断します。路面上の高さはいくら以上必要ですか。
→ 道路の横断は低圧・高圧とも路面上6m以上です(第68条)。横断歩道橋の上なら高圧は3.5mです。
問題2:高圧架空電線(ケーブル以外の高圧絶縁電線)が、建物の屋上(上部造営材)の上方に接近します。離隔距離はいくら以上必要ですか。
→ ケーブル以外なので上方2m以上です。ケーブルにすれば1m以上でよくなります(第71条)。
問題3:同じ電柱に低圧架空電線と高圧架空電線(ケーブル以外)を施設します。
→ 低圧を高圧の下にし、別々の腕金に施設して、離隔距離を0.5m以上にします(第80条)。
電線のたるみの計算
電線や支持物に横からかかる風の力(風圧荷重)を、甲種・乙種・丙種の使い分けと例題で整理しています。
電柱を引っ張って支える支線の張力と、素線の条数の求め方を過去問で解説しています。

架空電線の高さ・離隔 判定ツール
「高さ」では場所と電圧を、「建造物との離隔」では位置と電線の種類を選んでください。電技解釈の値と根拠の条文を表示します。
選んだ内容は画面の中で判定するだけで、どこにも送信されません。水面上・積雪上・看板などの例外は本文と条文を確かめてください。
電験三種での出題と、よくある間違い
法規では、高さと建造物との離隔距離の数値を問う論説・穴埋めが出ています(平成27年度 問7、令和元年度 問8)。併架の決まりも令和4年度下期 問5で出ました。
| よくある間違い | 正しい考え方 |
|---|---|
| 鉄道の横断も6m | 鉄道・軌道はレール面上5.5m |
| 横断歩道橋の上は低圧も高圧も3m | 低圧3m、高圧3.5m |
| ケーブルでも上方2m | ケーブルは上方1m・その他0.4m |
| 併架は低圧を上に | 低圧は高圧の下、離隔0.5m以上 |
| 道路との水平離隔は低圧も1.2m | 低圧1m、高圧1.2m(または3m以上) |

よくある質問
- 高さは道路6m・鉄道5.5m(第68条)
- 横断歩道橋は低圧3m・高圧3.5m、それ以外は4m/5m
- 建造物の上方はケーブル1m・その他2m(第71条)
- 側方はケーブル0.4m・その他1.2m(手を伸ばせない所0.8m)
- 併架は低圧を下に、離隔0.5m(ケーブル0.3m)

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メーカーで回路設計と生産技術(品質改善)に携わってきた経験をもとに執筆しています。むずかしい専門用語をできるだけ使わず、はじめて学ぶ人がつまずかないように、図とたとえで説明することを大切にしています。
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架空電線の高さと離隔がわかったら、電技と電技解釈の関係を押さえて、条文の探し方に慣れておきましょう。
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気になるところから読んでも大丈夫です。どの記事も、はじめて学ぶ人向けにやさしく書いています。